シェフラー 最新のサステナビリティ基準に基づく電動モビリティの新工場を開設

2021年09月17日 | Yokohama

• ハンガリーにソンバトヘイ第2 (Szombathely II)工場を設立、シェフラーグループの電動モビリティ分野での成長を目標に
• 15,000平方メートルの電動パワートレイン・コンポーネントおよびシステムの生産施設は最高水準のサステナビリティ基準に適合
  

ヘルツォーゲンアウラッハ / ソンバトヘイ｜2021年9月17日｜自動車・産業用機器サプライヤーのシェフラーは、ハンガリー西部のソンバトヘイに新たな生産施設を開設し、電動モビリティ分野で150人の新規雇用を創出します。この施設は、シェフラーにとって電動モビリティに完全に特化した初の生産工場であり、電動パワートレインのコンポーネントとシステムの生産のための新たな中核施設となります。この施設の運用面積は、ドイツサステイナビリティ建築協議会（DGNB）のゴールド認定を受けており、2030年までに世界の生産活動をカーボンニュートラルにするというシェフラーの目標達成に向けた大きな一歩となります。 シェフラーAGのCEO、クラウス・ローゼンフェルドは次のように述べています。「ソンバトヘイの新施設は、当社のイノベーションのマイルストーンであり、当社の戦略的優先事項であるイノベーション、アジリティー、効率性を具体化するものです。」そして、「持続可能なモビリティの製造を目標に、グローバルな生産設備を活用して、お客様の重要な技術パートナーとして、本格的に前進する決意です。新工場はまた、電動モビリティ分野において当社の強固に成長していくという志を強調するものです」と述べています。

"明日のための工場 "の今

ソンバトヘイ第２工場は、電動モーターやハイブリッド駆動などの革新的なパワートレイン・コンポーネントやソリューションを生産するために、約15,000平方メートルのスペースを保有します。「明日のための工場」として設計されたこの工場は、高度な自動化、モジュール式生産棟、エンド・ツー・エンドのデジタル化を特徴としています。 生産自動化ラインと産業用ロボットを広範に配置し、ステータやローターなどのアセンブリや、同期および非同期モーターのマグネット統合など、繊細な生産工程に必要なクリーンでダストフリーな環境を保証しています。

シェフラーは、2023年までに同工場の24時間体制の生産能力を年間80万台に拡大し、さらに2026年から2029年にかけて、自動車業界のプレミアムパートナー向けの完成品の年間生産量を180万台に拡大する計画です。「シェフラーAGのE-Mobility部門の社長であるヨッヘン・シュレーダー博士は、「シェフラーは、優れた技術、費用対効果、サステナビリティという総合的な強みによって、E-Mobility市場における地位を獲得しました。シェフラーグループ全体で、2022年以降年間20～30億ユーロの新規受注を見込んでいます。ソンバトヘイ第２工場は、ドイツのビュールにある当社の主要な電動品工場と密接に連携し今後の成長に大きく貢献するでしょう」と述べています。

サステナビリティの新しい基準となる施設

ソンバトヘイ第２工場はハンガリー西部に位置し、2020年より建設工事を開始しました。新工場は、1996年に開設された第1工場から約3キロ離れた場所に位置します。新工場の電力は、太陽光発電アレイと屋上のソーラーパネルを組み合わせて供給しており、これにより年間最大4,000トンのCO2を削減することができます。また、工場内で処理された排水を再利用したり、雨水を溜めるタンクを設置するなど、省資源にも配慮しています。また、ヒートポンプ、スマート冷暖房システム、スマートLED照明システムなどを採用し、エネルギー効率を高めています。 シェフラーの総合的なサステナビリティのコンセプトとして地域の生物多様性を高めることを目的とした、敷地内の屋外自然ゾーンや有機池も含むものとなっています。