シェフラー、2024年「変化の年」の業績は 全体的に堅調に推移

2025年03月05日 | Herzogenaurach / Yokohama
- 第4四半期にヴィテスコと合併し、シェフラーグループ売上高は恒常為替レートベースで12.9%増の182億ユーロ(前年は163億ユーロ)
- 特別項目計上前EBITは 8億1,100万ユーロ (前年は 11億8,700万ユーロ)で、特別項目計上前EBITマージンは4.5%(前年は7.3%)
- オートモーティブ・テクノロジー事業部では電動モビリティが売上増、ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部では増収増益、ベアリング&インダストリアル・ソリューションズ事業部は市場環境により売上減
- M&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローは3億6,300万ユーロと堅調
- 普通株式1株当たりの予定配当額は0.25ユーロ
- 合併後のシェフラーグループ全体および4事業部の業績見通し
シェフラーグループは本日、2024年通期の決算を発表しました。2024年におけるグループ全体の売上高は182億ユーロ(前年は163億ユーロ)となり、ヴィテスコ・テクノロジーズ・グループAG(「ヴィテスコ」)の子会社による売上が寄与した結果、為替変動の影響を除いた売上高は12.9%増加しました。ヴィテスコはシェフラーによる吸収合併に伴い、消滅会社となっています。2024年10月1日以降、ヴィテスコの子会社の業績はシェフラーの連結財務諸表に連結されており、シェフラーグループの売上高に対する寄与額19億4,900万ユーロは、「その他の事業」の項に計上されています。
2024年の特別項目計上前EBITは8億1,100万ユーロ(前年は11億8,700万ユーロ)となり、特別項目計上前EBITマージンは4.5%(前年は7.3%)となりました。2024年のM&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローは3億6,300万ユーロ(前年は4億2,100万ユーロ)となり、 2024年7月22日に業績予想の修正を発表してフリー・キャッシュ・フローは2億~3億ユーロになるとの見通しでしたが、これを上回る結果となりました。 2024年は組織再編費用など特別項目7億2,500万ユーロが影響し、6億3,200万ユーロの純損失を計上する結果となりました(前年は純利益3億900万ユーロ)。株式1株当たりの利益は -0.86ユーロ(前年は0.46ユーロ)となりました。特別項目計上前の純利益は9,300万ユーロ(前年は6億2,300万ユーロ)でした。
シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは次のように述べています。「厳しい状況にもかかわらず、この1年、会社の進むべき方向を目指す重要なマイルストーンを達成できました。ただ、EBITについては、各事業部の業績にばらつきがあり、予想を下回る結果となりました。オートモーティブ・テクノロジー事業部は回復を見せ、特にビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部は再び好調な業績を記録した一方で、ベアリング&インダストリアル・ソリューションズ事業部では減収減益となりました。シェフラーは2024年11月5日に示した構造改革により、長期的に競争力を向上させ、こうした課題に対応する取り組みを行っています。製品別の4事業部制に再編したことで、将来については楽観的な見通しをもっています。4月の年次総会では配当額を25セントとする提案を行う予定です。」
オートモーティブ・テクノロジー事業部 – 電動モビリティが売上増
自動車の市場環境は低調で、自動車生産台数が減少した状況にもかかわらず、オートモーティブ・テクノロジー事業部の売上高は69億5,500万ユーロ(前年は70億3,500万ユーロ)となり、恒常為替レートベースで前年比0.1%減と前年をわずかに下回るにとどまりました。 世界的に乗用車および商用ライトビークルの生産台数は減少(-1.1%)していますが、オートモーティブ・テクノロジー事業部においては世界生産台数を1.0ポイント上回っています。[1] 電動モビリティ事業部門(BD)では、全地域で売上を伸ばし、 特に欧州および米州地域が好調でした。電動モビリティ事業部門(BD)の売上高は2024年通期の追加売上高のうち恒常為替レートベースで12.6%を占めています。電動モビリティ事業部門(BD)の受注高も好調で、2024年の受注高は47億ユーロに達しました。 エンジン&トランスミッションシステム事業部門(BD)およびシャシーシステム事業部門(BD)の売上高は、恒常為替レートベースでそれぞれ2.9%減、3.8%減と前年を下回りました。
オートモーティブ・テクノロジー事業部において、2024年通期の特別項目計上前EBITは、2億9,400万ユーロ(前年は3億3,900万ユーロ)となり、特別項目計上前EBITマージンは4.2%(前年は4.8%)となりました。
ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部 – 引き続き高成長
ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部の2024年売上高は、恒常為替レートベースで16.9%増の 25億7,900万ユーロ(前年は22億4,100万ユーロ)と大幅に増加しました。主な要因は販売量の増加です。
2024年通期において、ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部では特別項目計上前EBITが4億2,700万ユーロ(前年は3億2,800万ユーロ)と30.1%増加し、特別項目計上前EBITマージンは16.6%(前年は14.6%)になりました。主に販売量の増加と価格改定によるプラスの効果が寄与し、特別項目計上前EBITマージンは増加しました。
ベアリング&インダストリアル・ソリューションズ事業部 – 二地域で成長
ベアリング&インダストリアル・ソリューションズ事業部の2024年通期売上高は恒常為替レートベースで4.5%減の65億7,000万ユーロ(前年は69億6,000万ユーロ)となりました。これは主に欧州での販売量減少および大中華圏での販売価格の影響によるものです。 一方、米州地域およびアジア太平洋地域での売上高は恒常為替レートベースで、それぞれ3.0%増、2.1%増となりました。
ベアリング&インダストリアル・ソリューションズ事業部において、2024年通期の特別項目計上前EBITは48.2%減の2億7,300万ユーロ(前年は5億2,700万ユーロ)、特別項目計上前EBITマージンは4.2%(前年は7.6%)となりました。
その他の事業 – ヴィテスコとの合併
「その他の事業」の項には、2024年1-9月期において持分法を適用したヴィテスコ・テクノロジーズ・グループAGの収益(およそ38.9%)のほか同グループの子会社の収益も含まれています。ヴィテスコ・テクノロジーズ・グループAG は、シェフラーによる吸収合併に伴い、消滅会社となっています。2024年10月1日以降、ヴィテスコの子会社はシェフラーの連結財務諸表に記載され、シェフラーグループの2024年第4四半期の売上高に19億4,900万ユーロが計上されています。全体として、「その他の事業」での2024年売上高は20億8,400万ユーロ、特別項目計上前EBITは1億8,300万ユーロのマイナス、特別項目計上前EBITマージンは、マイナス8.8%となりました。
[1] S&P Global Mobility© が提供する内容を含む。[IHS Markitライトビークル生産予測(基本予測)2025年1月] All rights reserved.
堅調なフリー・キャッシュ・フロー – 資本支出は前年レベル
2024年ではM&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローは3億6,300万ユーロ (前年は4億2,100万ユーロ)となりました。
無形資産および有形固定資産に対する資本的支出(CAPEX)は9億5,600万ユーロ でした。前年は9億3,800万ユーロだったため、前年より1,800万ユーロ増加したことになります。2024年の資本的支出比率は5.3%(前年は5.7%)、再投資率は1.08(前年は1.00)でした。
2024年12月31日時点でのシェフラーグループの純金融負債は48億3,400万ユーロ(2023年12月31日時点では31億8,900万ユーロ)、ギアリングレシオ(株主資本に対する純金融負債の比率)は121.8%でした(2023年12月31日時点では81.5%)。
シェフラーグループの総資産は、2024年12月31日時点で213億7,000万ユーロ(2023年12月31日時点では150億1,600万ユーロ)となりました。 同日時点での従業員数は115,055人でした。
シェフラーAGで最高財務責任者(CFO)を務めるクラウス・バウアーは次のように述べています。「ヴィテスコの吸収合併に伴いキャッシュ・アウトフローとなりましたが、M&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローは堅調で、シェフラーの力強さを示す結果となりました。棚卸資産の管理を継続的に徹底していることも成果として現れました。このようにしてシェフラーグループは、現在の厳しい事業環境下であっても、将来に向けて進むための基礎を築き、長期的成功に向けた体制づくりに取り組んでいます。」
予定配当額 – 普通株式1株当たり0.25ユーロ
2024年度業績について株主のみなさまに適切に利益を分配するため、取締役会および監査役会は、2024年度の普通株式1株当たりの配当を0.25ユーロ(昨年は無議決権普通株式1株当たり0.45ユーロ、普通株式1株当たり0.44ユーロ)とすることを年次総会で提案する予定です。
今後の見通し – 4事業部での新体制
シェフラーAGは2025年1月1日以降、グループ全体の収益のほかに、4つの事業部(「電動モビリティ」、「パワートレイン&シャシー」、「ビークル・ライフタイム・ソリューションズ」、「ベアリング&インダストリアル・ソリューションズ」)と「その他の事業」に分けて収益の表示を行います。2024年に「その他の事業」に統合されたヴィテスコの事業については、他の事業部に移行する予定です。「その他の事業」には、様々な事業活動が集約されており、主に、「新規事業」、「外部向け事業」、「終了予定事業」(通常、12~18か月内に終了する予定の事業活動)の3つに分けられます。
シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは次のように述べています。「ヴィテスコ・テクノロジーズとの合併を無事に終え、シェフラーは今後の課題を克服するうえでの強力な体制が整いました。もちろん、2025年も引き続き変化の激しい年となると考えていますが、これを踏まえて、慎重ながらも楽観的な見通しをもっています。さらには、シェフラーが有する8つの製品群と製造技術により、モーションテクノロジーのリーディングカンパニーになることができると確信しています。」
シェフラーグループの2025年度売上高は230億~250億ユーロになる見込みです。また、2025年度特別項目計上前EBITマージンは3%~5%になると予想しています。
2025年度のM&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローは、マイナス2億ユーロ~0ユーロになる見込みです。これらは、合併と組織再編に必要となる相当額のキャッシュ・アウトフローを踏まえた見通しとなっています。
1 S&P Global Mobility© が提供する内容を含む。[IHS Markitライトビークル生産予測(基本予測)2025年1月] All rights reserved.
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注)本プレスリリースは現地時間2025年3月5日にドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハで発行されたものの日本語訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。
将来の見通しに関する記述および予測
本プレスリリースには、将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述は、その性質上、将来の見通しに関する記述および予測で表現または暗示された内容と実際の結果や展開が大幅に異なる可能性がある、いくつかのリスク、不確実性、仮定を含んでいます。これらのリスク、不確実性、仮定は、本書に記載された計画や展開の結果や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。将来の見通しに関する記述を、新しい情報や将来の出来事の発生、その他の結果として、公表により更新または修正する義務を負うものではありません。本プレスリリースを受け取った方は、本プレスリリースの日付時点での見通しに関する記述のみに過度な信頼を置かないようご注意ください。本プレスリリースに含まれる過去の傾向や進展に関する記述は、将来も継続するものとみなすべきではありません。上記の注意書きは、シェフラーまたは同社を代表する人物が口頭または書面で行う将来の見通しに関する記述と併せて考慮されるべきものです。
発行者: Schaeffler AG / Schaeffler Japan Co., Ltd.
国: 日本
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