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厳しい市場環境でも業績を拡大するシェフラー

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2024年08月06日 | Herzogenaurach / Yokohama

  • 為替変動の影響を除いた2024年上半期のシェフラーグループ売上高は、2.0%増の82億7,600万ユーロ(前年同期は82億800万ユーロ)
  • 特別項目計上前EBITマージンは6.3%(前年同期は7.6%)
  • オートモーティブ・テクノロジー事業部は電動モビリティ事業部門で二桁成長、ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部は成長牽引事業、ベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部は減収減益
  • M&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローは、ヴィテスコとの合併の影響により9,100万ユーロのマイナス
  • 2024年通期業績予想を修正
  • ヴィテスコとの合併準備は順調に推移

シェフラーAGは本日、2024年上半期の中間決算を発表しました。2024年1-6月期のグループ売上高は、82億7,600万ユーロ(前年同期は82億800万ユーロ)となりました。ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部での受注増が主な牽引役となり、2024年上半期売上高は恒常為替レートベースで2.0%増となりました。オートモーティブ・テクノロジー事業部もグループ売上高の増加に寄与しました。ベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部の減収減益は相殺されました。2024年第2四半期の売上高は、恒常為替レートベースで4.2%増の41億9,100万ユーロ(前年同期は40億5,600万ユーロ)に達しました。

オートモーティブ・テクノロジー事業部での2024年1-6月期売上高は、恒常為替レートベースで1.5%増となりました。これは主には、欧州および米州地域において電動モビリティ事業部門(BD)での受注が増加したためです。ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部については、特に欧州および米州地域において独立系アフターマーケットでの販売量拡大が影響し、同期売上高は恒常為替レートで17.6%増となりました。一方、ベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部の2024年上半期売上高は、主に、欧州での産業用オートメーション部門および大中華圏での風力発電産業部門の売上減が影響し、恒常為替レートベースで3.9%の減少となりました。

2024年1-6月期においては、シェフラーグループ全体として各地域の動向はさまざまでした。欧州(2.2%)、米州地域(5.7%)、アジア太平洋地域(1.1%)では、売上高が恒常為替レートベースで増加しましたが、大中華圏では恒常為替レートベースで1.7%減少しました。

2024年1-6月期の特別項目計上前EBITは5億2,500万ユーロ(前年同期は6億2,400万ユーロ)となり、特別項目計上前EBITマージンは、6.3%(前年同期は7.6%)となりました。特別項目計上前EBITマージンの減少は、ベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部の業績が苦戦したこと、持分法で会計処理される投資先であるヴィテスコ・テクノロジーズ・グループAG(ヴィテスコ)の損益を計上したことが主な要因です。

シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは次のように述べています。「厳しい市場環境にありますが、シェフラーグループは今決算でも好調な業績を収めることができ、また、ヴィテスコとの合併を進める移行の年であるにもかかわらず、売上を伸ばすことができました。オートモーティブ・テクノロジー事業部においては電動モビリティ事業部門で二桁成長を記録し、ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部においては、これまでで最高の半期業績を達成してグループ全体の収益を大きく支え、ベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部の減収減益を一部相殺するに至っています。ヴィテスコとの合併準備は順調に進んでいます。厳しい市場環境を鑑み、今後も引き続き多角化とレジリエンスに重点を置いていきます」

Table 1 - Key Figures Schaeffler Group - JA

オートモーティブ・テクノロジー事業部 – 電動モビリティ事業部門が二桁成長
オートモーティブ・テクノロジー事業部の2024年上半期売上高は、35億3,400万ユーロ(前年同期は35億800万ユーロ)となりました。欧州および米州地域が寄与し、売上高は恒常為替レートベースで1.5%増加しました。大中華圏における構造変革により、中国で営業している外資系自動車メーカーからの現地需要が減少しましたが、現地自動車メーカーからの受注増によって一部相殺されました。世界的に乗用車および小型商用車の生産台数は減少(-0.2%)していますが、オートモーティブ・テクノロジー事業部における乗用車および小型商用車の生産台数は、世界生産を1.7ポイント上回っています。[*]

電動モビリティ事業部門(BD)では、電動モビリティ市場での増強に遅れが見られましたが、欧州および米州地域で二桁成長を記録しました。当報告期間における電動モビリティ事業部門(BD)の売上高は、恒常為替レートベースで10.3%増となりました。受注高は21億ユーロとなっており、通年受注目標である20億~30億ユーロの範囲内にすでに達しています。エンジン&トランスミッションシステム事業部門(BD)およびシャシーシステム事業部門(BD)の2024年上半期売上高は、恒常為替レートベースでそれぞれ0.4%減、0.3%減と前年を下回りました。

オートモーティブ・テクノロジー事業部において、2024年1-6月期の特別項目計上前EBITは1億6,100万ユーロ(前年同期は1億7,600万ユーロ)となり、特別項目計上前EBITマージンは4.6%(前年同期は5.0%)となりました。主に研究開発分野で顧客プロジェクトのコストがかさんだこともあり、特別項目計上前EBITマージンは減少しました。

ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部 – 成長牽引事業
2024年1-6月期におけるビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部の売上高は、13億900万ユーロ(前年同期は11億2,900万ユーロ)となり、恒常為替レートベースで17.6%増と大幅な増加となりました。販売量が増加したことが主な要因です。また、前年に行った価格改定も引き続き売上傾向にプラスの効果をもたらしています。

最も高い売上高を上げている欧州では、2024年上半期売上高が恒常為替レートベースで14.7%増加しました。米州地域では同期売上高が恒常為替レートベースで前年同期比24.2%増となり、大中華圏では主にeコマース事業での増大により売上高が27.4%増となりました。アジア太平洋地域については、2023年末頃に取得したeコマースプラットフォーム「Koovers」が主に寄与し、恒常為替レートベースで売上高は14.5%増加しました。

特別項目計上前EBITマージンは2億2,800万ユーロ(前年同期は1億6,300万ユーロ)と40%増加し、特別項目計上前EBITマージンは17.4%(前年同期は14.4%)となりました。主に販売量の増加と価格改定によるプラスの効果が寄与し、2024年上半期における特別項目計上前EBITマージンは増加しました。

ベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部 – 減収減益
ベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部の2024年上半期売上高は、33億6,700万ユーロ(前年同期は35億5,600万ユーロ)となり、恒常為替レートベースで売上高は3.9%減少しました。これは主に欧州および大中華圏での販売量減少の影響によるものですが、こうしたトレンドは主に市場環境の悪化に起因しています。

地域別に見ると、欧州では、産業用オートメーション部門での市場要因による減少が主な要因となって当報告期間における売上高が恒常為替レートベースで6.5%減少しました。一方、米州地域では恒常為替レートベースで売上高は3.4%増となりました。大中華圏では、風力発電産業部門で現地の競合状況の影響を受け、恒常為替レートベースで前年同期比7.9%減となりました。アジア太平洋地域の売上高は、恒常為替レートベースで前年同期と横ばいでした。

ベアリング&インダストリアルソリューションズ事業部において、当報告期間での特別項目計上前EBITは1億8,500万ユーロ(前年同期は2億9,000万ユーロ)となり、特別項目計上前EBITマージンは5.5%(前年同期は8.2%)となりました。特別項目計上前EBITが減少した主な要因は販売量および販売価格によるマイナスの影響です。

Table 2 - Key Figures Divisions - JA

資本的支出は前年と同水準
M&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローは、第1四半期で1億6,600万ユーロのマイナスでしたが、第2四半期で改善し、2024年上半期では9,100万ユーロのマイナスとなりました(前年同期は2,900万ユーロ)。ヴィテスコとの合併費用および支払利息の増加が原因となり、前年から大きく変動しました。

有形固定資産および無形資産に対する資本的支出(Capex)は4億1,800万ユーロで、前年から横ばいでした(前年同期は4億1,900万ユーロ)。売上高に対する資本的支出の比率(資本支出率)は5.0%(前年同期は5.1%)でした。

シェフラーグループ最高財務責任者(CFO)のクラウス・バウアーは次のように述べています。「シェフラーグループは堅実な基盤の上で大変な上半期を終えることができました。特にこうした困難な環境においては、シェフラーは一貫したパフォーマンス管理に重点を置いています。これは、ヴィテスコから引き継ぐ事業にも当てはまります」

2024年上半期において、親会社の株主に帰属する純利益は2億6,300万ユーロ(前年同期は2億6,600万ユーロ)、特別項目計上前の純利益は2億900万ユーロ(前年同期は3億3,700万ユーロ)、無議決権普通株式1株当たり利益は0.40ユーロ(前年同期は0.41ユーロ)となりました。

シェフラーグループの純金融負債は、2024年6月30日時点で49億2,000万ユーロ(2023年12月31日時点では31億8,900万ユーロ)となっています。金融負債の増加は、欧州投資銀行からの融資調達、社債の新規発行が主な要因です。特別項目計上前のEBITDAに対する純金融負債の比率は、2023年12月31日時点では1.5倍でしたが、2024年6月30日時点では2.4倍と上昇しました。ギアリングレシオ(株主資本に対する純金融負債の比率)は、2024年6月30日時点で125.6%に上昇しました(2023年12月31日時点では81.5%)。

シェフラーグループの従業員数は2024年6月30日時点で83,990人となっています。(2023年12月31日時点では83,362人)

業績予想 – 2024年通期業績予想を修正
シェフラーAGは、2023年連結財務諸表を開示し、2024年通期業績予想を発表しました。この通期業績予想には、シェフラーグループの1-9月期収益が含まれており、2024年10月1日を効力発生日とするヴィテスコの完全連結を想定して作成しています。

2024年7月22日にヴィテスコの業績予想修正が発表されたため、シェフラーAGの取締役会は、シェフラーAGの2024年通期業績予想についても修正することを決定しました。

Table 3 - Guidance - JA

各事業部門の業績に関する見通しについては、2024年がヴィテスコとの合併に伴う移行年となるため省略しています。

ヴィテスコとの合併準備は順調に推移
シェフラーとヴィテスコは、モーション・テクノロジーのリーディングカンパニーを構築するという方針に従って、この数週間で合併について重要なマイルストーンに達しました。3月中旬に執行役会のひとつ下のレベルでの組織統率構成について発表した後、組織構成の詳細を決定しました。さらに、ジョイント・ビジネス・プランを作成し、インフラ連結のため準備を進めています。

シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは次のように述べています。「ヴィテスコとの合併準備は順調に進んでいます。シェフラーのモットー『Stronger Together(共に強く)』が功を奏しています。計画どおり、2024年10月1日を効力発生日として両社が合併する最終段階に入っています。4つの地域に4つの強力な事業部を擁し、引き続き着実に競争力を強化することで、モーション・テクノロジーのリーディングカンパニーを構築します」

シェフラー取締役会メンバーのプレス用写真はこちらからご覧いただけます。www.schaeffler.com/en/executive-board


* S&P Global Mobility© が提供する内容を含む。[IHS Markit軽自動車生産予測(基本予測)2024年7月]. All rights reserved.
1 恒常為替レートベースでの売上高(前年比)
2 特別項目計上前
3 M&Aによるキャッシュ流出入前


将来の見通しに関する記述等について
本プレスリリースには、将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述には、現実の業績や事業活動が本プレスリリースに含まれる将来の見通しに関する記述で言明・示唆された内容と異なるリスク、不確定性や仮定が本質的に内在しています。こうしたリスクや不確定性、仮定が、ここに記載される事業計画や活動の実際の結果や財務状況に影響を与える恐れがあります。シェフラーは、新たに入手した情報や今後起こりうる事象を元に、これらの将来の見通しに関する記述を公的に更新したり改定したりする義務を負いません。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースが発行された時点でのみ有効ですので、これに全面的に依拠することはお控えください。本プレスリリースに含まれる過去のトレンドや実際に起きた事象に関する記述は、こうしたトレンドや事象が将来的にも継続することを表明するものではありません。シェフラーもしくはその代理人によりなされた、すべての将来の見通しに関する記述は、書面もしくは口頭の伝達手段の別を問わず、上記の注意事項の適用対象といたします。

発行者: Schaeffler AG / Schaeffler Japan Co., Ltd.
国: 日本

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