シェフラーグループ Melior Motion 社を買収しロボット事業を強化
2022年01月24日 | Yokohama
- 産業用ロボット向けの革新的な高精度減速機メーカーを買収
- インダストリアルオートメーションビジネス部門の成長分野における戦略的なボルトオン型買収
- 特許を取得した遊星歯車減速機は、ロボットの高精度な位置決めと繰り返し精度を可能にするとともに極めて長いサービス寿命を実現
- ロボットや工作機械、医療技術、ロジスティクス、包装機械分野での成長の可能性
自動車および産業機械のサプライヤーであるシェフラーは、Melior Motion 社の全株式を買収する契約を締結しました。ロボットなどのオートメーション向けに高精度ギアボックスを供給している同社の買収により、シェフラーグループの産業機械事業部門のロボット向け製品ラインが拡大されます。単純な繰り返し作業や複雑な取り付け、製造工程の自動化が急速に進む中、シェフラーの産業機械事業部門はロボット向け部品とシステムのサプライヤーとして、その地位を拡大し続けています。第1段階では、協働ロボット(コボット)で使用される、電気モータとセンサを備えた波動歯車装置の大量生産を実現しました。そして第2段階では、産業機械向けの、よりペイロード容量が大きくパワフルなギアボックスを製品ラインに追加します。
Melior Motion 社は数年にわたり、非常に精密で、圧倒的な繰り返し精度、低ノイズ、高いロバスト性が特長の産業用ロボット向けの革新的な遊星歯車減速機を開発し、市場に順調に投入しています。モジュラープラットフォームのコンセプトは、この技術をベースに開発されました。この仕様の最初の減速機が市場に投入されたのは2017年ですが、以来、急速に高まる重要に対応しながら、その価値を証明し続けています。
2021年に約2,300万ユーロの売上を達成した同社は、100人以上の従業員を擁し、ドイツ、ハーメルンを拠点としています。現在、中国にも生産拠点を計画しています。ヨーロッパと中国がMelior Motion 社の現在の主な販売市場です。同社は2017年に設立されており、その前身であるStephan-Werkeは1908年に設立され、2011年にPremium Ltd.に買収されています。
両社は取引の財務情報の詳細を開示しないことで合意しました。取引は、通常の完了条件の達成を前提として、2022年1月末までに完了する予定です。
インダストリアルオートメーションビジネス部門の成長分野における戦略的なボルトオン型買収
シェフラーの産業機械事業部門担当CEO、ステファン・スピンドラー博士は「Melior Motion 社の買収により当社は、確実に成長するロボット分野で高い革新性を持つ企業を手に入れることになります。この買収により、現在成長過程にある、我が社のロボットアクチュエータ製品ラインが増強されることとなり、我々はこの重要な事業領域において革新的なサプライヤーとしての地位を強化できるのです。私たち自身もロボットのユーザーとして、この製品ラインの特性を活用して、シェフラーの75の生産拠点を効率化します」と述べています。
Melior Motion 社とその前身は、ロボティクスメーカーなどの産業用オートメーション向けに高精度歯車を30年以上にわたって開発してきました。KUKAとの長年のコラボレーションにより完成した新しい革新的な高精度減速機は、2機種の産業用ロボットに適していることが認められており、現在ではKR CYBERTECH の2カ所軸とKR IONTECの6カ所軸にも取り付けられています。Melior Motion 社では、これらの製品が、特に新しいドライブコンセプトにより市場で成功したことを受け、2022年に生産能力を大幅に拡大します。
シェフラーの産業機械事業部門のインダストリアルオートメーション部門シニアバイスプレジデントであるラルフ・モーゼベルグは「Melior Motion 社の優秀なチームによる開発の成果と製品がシェフラーグループの製品ラインに加わるのは素晴らしいことです。優れた特性を持つ超高精度な遊星減速機により、競合会社の製品よりもずっと低いバックラッシュが実現されています。高いトルク密度、長サービス寿命、圧倒的なエネルギ効率は、ロボット分野の多くのお客様の並々ならぬ関心を集めています。両社の製品は互いに補完し合い、同じグループの顧客を共有しています。製造技術にも類似性があり、購入や生産においてシナジーを実現できることでしょう」と述べています。
Melior Motion 社のマネージングディレクター、クリス・マレルは「シェフラーが当社の新しいオーナー、そして戦略的パートナーとなり、シェフラーグループの未来に貢献できることをうれしく思います。シェフラーの持つグローバル拠点、製造に関する専門知識、とりわけ事業を拡大する能力により、産業用ロボットおよび産業機械市場での成長を加速する新たな段階に入ることができます。当社はドイツだけでなく、中国でも現地の生産能力を大幅に高めることを計画していますが、これもシェフラーの既存のインフラにより計画よりもずっと早く実現できるでしょう」と述べています。
ステファン・スピンドラー博士のプレス用写真はこちらからご覧いただけます。: www.schaeffler.com/en/executive-board
発行者: Schaeffler Japan Co., Ltd.
国: 日本
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