「transport logistic 2025」にシェフラーが出展 シェフラー、軸箱ジェネレーターで鉄道貨物輸送の自動化ソリューションをサポート

2025年06月02日 | Schweinfurt / Yokohama

• ミュンヘンで開催された国際見本市「transport logistic 2025」にて共同プロジェクトの軸箱ジェネレーターを披露
• 貨車用自動ターポリンシステムのバッテリー電源に採用
• 軸箱ジェネレーターにより鉄道貨物輸送に新たな自動化ソリューションを提供

シェフラーの軸箱ジェネレーターと、バッテリー装置、自動ターポリンシステムを組み合わせることで、より効率的で経済的な鉄道貨物輸送が実現できることを欧州の企業が実証しています。これは、鉄道貨物輸送の自動化とデジタル化に向けた大きな一歩です。

自動化プロセスは、鉄道貨物輸送においても重要性が高まっています。たとえば、自動化により貨車のデジタル自動連結や自動開閉システムによる貨物の積込・積卸し作業の迅速化が可能となり、荷役時間や車両のダウンタイムの短縮化を図ることができます。シェフラーで鉄道事業開発マネージャーを務めるフランク・シュタインメッツは次のように述べています。「低価格で信頼性の高い電源がなければ、貨物輸送の今後の発展は期待できません。シェフラーは、軸箱ジェネレーターで鉄道貨物輸送の自動化ソリューションのさらなる発展を力強くサポートします」。

無摩耗の独立型電源装置
一般的に貨車には電源装置が備えられていません。機関車やバッテリーからの電力供給に代わる手段として、シェフラーは独立型電源装置である「軸箱ジェネレーター」を提供しています。シェフラーの軸箱ジェネレーターは、貨物輸送分野において欧州で規格化されているボギー台車や車軸向けに設計されています。2種類の出力範囲に対応可能で、50ワットまでの低出力バージョンと100ワット以上の高出力バージョンがあります。高出力バージョンの場合、ドアやルーフの自動開閉といった自動化システムに電気エネルギーを供給します。車輪軸受ハウジングに組み込まれているジェネレーターは後付けも可能なため、既存の貨車にも簡単に導入できます。輪軸の車軸前部には永久磁石ローターが取り付けられてるほか、ハウジングカバーには耐摩耗性ステーターが組み込まれています。

効率的な鉄道貨物輸送を目指す共同プロジェクト
自動ターポリンシステムのメーカーであるフランス企業Innovaction Technologiesは、貨車用の電動開閉式ルーフを開発しました。スロベニア企業Realtronik製のバッテリーには、電源としてシェフラーの軸箱ジェネレーターが採用されています。現行モデルでは、蓄えられた電力を利用することで、貨車を移動させることなく約50回の開閉動作を行うことができます。

貨車50,000両超を所有し、貨車リースで欧州大手のErmewaは今後、自動ターポリンシステムに加え、貨車内の貨物積込スペースの空き情報を検知するセンサーシステムにも軸箱ジェネレーターを採用する予定です。これは荷役作業の自動化に向けた重要な第一歩です。

ミュンヘンで開催される国際見本市「transport logistic 2025」の期間中、屋外展示エリアのErmewaのブース（FM704A/3）で、月曜日から水曜日までは午前11時と午後3時、木曜日は午前11時に、デモ機のライブプレゼンテーションが行われました。

注）本プレスリリースは現地時間2025年6月2日にドイツ・シュバインフルトで発行されたものの日本語訳です。英文の原文との間で解釈に相違が生じた際には原文が優先します。