シェフラー、「Automechanika Frankfurt 2024」に出展 電気自動車向けアフターサービスソリューション シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズが業界のニーズに応える製品を提供
2024年09月09日 | Frankfurt / Yokohama
- 「Schaeffler E-Axle RepSystem-M」により現代自動車「Ioniq」の電動アクスルの修理が可能に
- 市場で実績のある「Schaeffler E-Axle RepSystem-G」も、現代自動車「Ioniq」向け電動アクスルのトランスミッション修理キットとして利用可能
- 電動補助ウォータポンプを始めとするサーマルマネージメントシステム向けの新しい修理ソリューションや、48Vシステム向けのINA FEADキットなどを披露
気候変動に配慮したモビリティを現実するためには、ハイブリッド駆動や電気駆動が広く普及することが必要です。電気自動車の走行台数が世界各地で継続的に増加する中、シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズ(VLS)は、一貫してe-モビリティソリューションの開発推進に取り組んでいます。当事業部門は、販売代理店および自動車修理・整備工場向けに幅広い製品を供給しています。国際自動車産業見本市「Automechanika」では、これら既存の製品に数多くの新製品を合わせ、フルラインナップでご紹介いたします。
モビリティ・エコシステムは変化しており、「デジタル化」と「e-モビリティ」にシフトする傾向が進んでいます。シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズは明確な戦略を追求しながら、この変化に対応しています。未来においても車両修理およびアフターサービスソリューションプロバイダーのトップ企業であり続けるためには、中核事業を強化し、新たなニーズに適応することが必要です。シェフラーは、新技術の分野、中でも自動車販売台数の中でシェアを高めている電気自動車に、より一層の重点を置いてまいります。シェフラーグループの推計では、2030年までに世界の新車登録台数の80%が電気自動車になると予測されており、その内訳は40%が完全電気自動車で、残り40%がハイブリッド車になると考えています。
戦略的買収 ― Vitesco
近い将来、アフターマーケット市場ではこうした電気自動車向けのスペアパーツや修理ソリューションの需要が急激に高まることが予想され、それに対応するノウハウや新たな資格が必要になると考えられます。製品もラインナップ拡大が期待されることから、シェフラーは電動パワートレイン向けの製品およびソリューションの更なる増強に向け、自動車部品メーカーのVitesco Technologies社を傘下に迎えました。この買収で、独立系車両アフターサービス市場向けにサーマルマネージメントやハイブリッドモジュール、機能統合型電動アクスルなどの分野が強化されました。
電気自動車向け ― E-Axle RepSystem-G と E-Axle RepSystem-M
電気自動車向けの診断および修理プロセスが変化しても、使用されている部品は摩耗し、修理が必要となることは変わりません。シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズは、こうした需要に対応する幅広いソリューションを提供しており、シャシー部品については登録されているハイブリッド車の85%の修理に対応することが可能です。
シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズは、電動パワートレインのエキスパートであり、電動アクセルの修理のほか、モータや電動トランスミッション、その他電動システムなど関連するサブシステム向けの修理サービスにおいて最前線を走っています。
2022年開催のAutomechanikaでは、電気自動車「Volkswagen e-Golf」向けのトランスミッション修理キットとして「E-Axle RepSystem-G」を披露しました。この車両は、トランスミッションとモータが1つのハウジングに収められていることから、メーカーは修理を不可とし、故障の際には電動アクセル全体を交換することで対応していました。シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズの「E-Axle RepSystem-G」がこの修理を可能にしたのです。
Automechanika 2024では、「E-Axle RepSystem-G」の第二弾となる、現代自動車「Ioniq」向けトランスミッション修理ソリューションをご紹介します。Volkswagen e-Golf向けソリューションと同様、故障の際の対応としてメーカーは修理ではなく電動アクスルの全交換を行っていましたが、シェフラーが提供する修理キット(6つのベアリングとシールが付属)により、修理が可能となりました。
さらに、シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズは同見本市で、故障の際のモータのベアリング交換を優れたコスト効率で行うことが可能な「Ioniq」向け「E-Axle RepSystem-M」を初披露する予定です。この修理キットには、ベアリング(2つ)、平面シール(2つ)、回転シャフト用シール(1つ)、Oリング(1つ)、そしてシール用ペーストが含まれています。また、シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズはGEDORE Automotiveとの提携で、ステータとロータを非接触で分離し、修理による損傷を防ぐ特殊なツールを開発しており、現在、量産試作段階まで進んでいます。これら2つの新たなソリューションに関して、修理マニュアルはすでに提供が始まっており、技術トレーニングコースの準備も進められています。
ハイブリッド車向け ― ディスコネクトクラッチ修理キット「LuK K0」
アフターマーケット向けにご紹介するもう1つの製品が、シェフラーブランド「LuK」から発売されている自動ディスコネクトクラッチ修理キット「K0」です。この製品は既に量産中です。現在、多くのハイブリッド車ではダブルクラッチ式のトランスミッションが採用されており、モータと内燃エンジンを切り離すことができる構造になっています。
INA ― 3つの主要技術からスタート
シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズは、「INA」ブランドから内燃エンジン車、ハイブリッド車、そして電気自動車向けに様々なサーマルマネージメントソリューションを提供しています。最新の製品として、2種類のサーマルマネージメントモジュールをラインナップに加えています。これらのモジュールは、様々な冷却回路内の冷却水温度をオンデマンドで管理します。今回ドイツ・フランクフルトで開催されるAutomechanikaでは、様々なマツダ車両向けのサーマルマネージメントモジュールの交換を可能にする新しい修理キットをご紹介します。
シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズは、製品ポートフォリオの拡大を図っており、バッテリーやインバータの冷却に使用される電動補助ポンプもラインナップに加えています。内燃エンジン車向けも含めると、5,000万台以上の車両に対応する品揃えを誇り、しかも、それらすべてがOEM品質を実現しています。さらに、48Vシステム向け「INA FEAD」キットにも新たな製品が加わり、修理・整備工場でマイルドハイブリッド車両の補助ドライブの修理が専門的に行えるようになりました。このキットには、Vベルト、テンションプーリー、アイドラープーリーの他、ベルトスタータジェネレータ(BSG)などが含まれており、必要なアクセサリ類がすべて取り揃えられています。
FAG ― シャシーシステム全体を網羅する専門ブランド
インテリジェントなシャシーコンポーネント、特に摩擦を最適化した「NVHベアリング」は、車内の騒音(N)、振動(V)、ハーシュネス(H)を低減しながら、航続距離の延長に貢献することが可能で、モビリティの電動化に重要な役割を果たしています。今回ドイツ・フランクフルトで開催される当見本市で、シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズが展示する様々な製品の内の1つである「TriFinity™ホイールベアリング」は、本年のAutomechanikaイノベーションアワードの「パーツ&イノベイティブ・テクノロジーズ」部門にノミネートされています。 電気自動車専用に設計されたこのベアリングは、最先端の技術で摩擦が最適化されており、従来のベアリングに比べ、性能の向上、低摩擦化、走行性能の改善、軽量化、そして高剛性化などが達成されており、電気自動車の効率性や性能の向上、そして持続可能性に優れたモビリティ・エコシステムの実現に貢献します。
シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズ部門でパワートレインシステム、プロダクトマネージメント担当責任者であるマイク・エバースは次のように述べています。「シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズは、モビリティの変革期にあるアフターマーケット市場をサポートします。車両は技術的に益々複雑になっていますが、整備・修理工場がハイブリッド車や電気自動車を容易かつ効率的に、そしてコスト効率に優れた方法で修理できるインテリジェントな修理ソリューションを提供します。この姿勢こそ、シェフラーが当見本市に掲げる「Sustaining Motion. Pioneering Future(モーションを持続する。未来を切り拓く)」のモットーに沿ったアプローチであると考えます。」
発行者: Schaeffler Automotive Aftermarket GmbH & Co. KG / Schaeffler Japan Co., Ltd.
国: 日本
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