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電動カーゴバイクから電動シャトルまで ― 電動モビリティを現実化するシェフラー

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シェフラーは、2026年までに全世界で5億ユーロを超える資金を投じ、モータの生産能力の新設および増強を図る計画です。 写真 シェフラー

2023年09月04日 | Bühl / Munich / Yokohama

  • 電動化と自動化がシェフラーに素晴らしい成長機会を提示
  • 2026年までに5億ユーロを投じて全世界のモータ生産能力を新設・増強
  • シェフラーとVDL Groepが提携を計画する自動運転電動シャトルをIAA国際モーターショーで公開(ホールB3、ブースB23およびB40)

シェフラーは、電動カーゴバイクから電動航空機までカバーするソリューションと、モータからサーマルマネージメントまで網羅する技術の提供で、電動モビリティ市場において極めて多角的なポジションを確立し、好調な業績を上げています。2022年、シェフラーの電動モビリティ事業部門は50億ユーロ相当の量産プロジェクトを受注し、これにより当事業部が2018年に設立されて以来獲得した累計受注額は160億ユーロに到達しました。「ここでの成功の鍵は、当社がシステム全体とそれを構成する個々のコンポーネントそれぞれに精通しているということです。双方を合わせると、当社にとって非常に大きな市場になります」と、シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは述べています。

シェフラーは、ドイツ・ミュンヘンで開催される今年の「IAA Mobility」国際モーターショーで、未来のモビリティに向けた最新のイノベーションを発表します。注目は、新しい駆動技術、改良されたシャシーシステム、摩擦を低減する独創的な技術ソリューションなどです。世界初披露の展示として、シェフラーとVDL Groepは、公共交通機関向けに設計された自動運転電動シャトルのデモモデルを発表します。両社はこの車両を共同で開発・生産する計画で、シェフラーは強みとする駆動系技術とシャシー技術でこれに貢献します。

世界の電動モビリティ生産能力に大規模投資
シェフラーは乗用車の電動化に重要な技術力を持ち、中でもすべての電動アクスルやハイブリッドモジュールに不可欠なコンポーネントであるモータに強みを持っています。シェフラーは、高級車セグメントと大衆車セグメントの双方に対応する幅広い種類のモータを製造しています。そのラインナップには、非同期モータや永久磁石同期モータ(PSM)、スポーツカー用のアキシャルフラックスモータなども取り揃えています。シェフラーはまた、巻線界磁形モータと呼ばれる磁石を不要とするモータの開発および製造も手掛けています。「今年だけでも、シェフラーはお客様向けに合計7つの電動モータプロジェクトを立ち上げます。これは、当社の製品が市場のニーズを的確に捉えていることを表しています」と、オートモーティブ・テクノロジー事業部CEOのマティアス・ツィンクCEOは述べています。

1種類のモータで、すべての出力クラスやアプリケーションに対応することはできません。そのため、シェフラーはモータの開発に、多様な用途に対応するモジュール式のアプローチを採用しています。「この多彩なラインナップを可能な限りコスト効率を高めて生産するために、シェフラーではモータとその生産プロセスの開発を同時進行で行います」と、ツィンクは述べています。「これが、工業化における当社の大きな強みとなります」。ドイツ・ビュールにあるシェフラーの拠点には、開発中の最先端製造プロセスを世界各地の工場へ展開する前に試験を行うための、世界でも類を見ない設備があります。こうした製造プロセスイノベーションの供給経路を軸に、シェフラーは2026年までに全世界で5億ユーロを超える資金を投じて生産能力の新設および増強を図る計画です。これが、シェフラーが気候にやさしい駆動系技術を、迅速かつ圧倒的なコスト効率で工業化できる秘密なのです。

各種プロジェクトの量産をスタート
電動モビリティと自動運転は、シェフラーがその革新的な技術で数多くの量産化実績を積み上げている分野です。例えば、シェフラーのリアホイールステアリングシステムは、大手自動車メーカーの新型電動SUV向けに量産を開始したばかりです。当製品はこれが初の量産開始となりますが、今後数年の内にさらに6つのプロジェクトが量産をスタートさせる予定です。

シェフラーは今年、電気自動車向けに高度に統合されたサーマルマネージメントモジュールの上市も予定しています。この革新的技術により、特に電気自動車(EV)で加熱と冷却を精密に管理するシェフラーの専門技術が生かされます。シェフラーのサーマルマネージメントソリューションにより、バッテリーの性能と寿命が向上し、すべてのコンポーネントが最適な温度範囲で動作するようになります。この統合型サーマルマネージメントソリューションは、2024年にさらに複数のプロジェクトが量産開始となる予定です。

2023年、シェフラーは電動カーゴバイク用の革新的なペダル発電機「Free Drive」を製品化し、生産を開始しました。新しいチェーンレスドライブシステムの中核部品である「Free Drive」は、メンテナンス頻度と摩耗を低減し、まったく新しい自転車アーキテクチャを可能にします。

シェフラーはまた、自治体向け作業車両を製造する3つのメーカー向けに電動ホイールハブ量産も2023年に開始します。シェフラーは2022年に、可変バルブを制御する電気機械切り替え式フィンガーフォロワーシステム「eRocker」の生産を開始しています。電動カムフェイザーとの組み合わせで、このシステムはハイブリッド車のCO2 排出量を約10%削減します。また、2025年には炭化ケイ素をベースとする800V対応パワーエレクトロニクスの量産をスタートさせることを発表しています。

ドイツ・ミュンヘンで開催された「2023 IAA Mobility」にシェフラーは出展しました
ミュンヘンエキシビションセンターで開催される今年の「IAA Mobility」国際モーターショーで、シェフラーは持続可能で効率的かつ快適なモビリティを実現する新技術をフルラインナップで展示しました。電動カーゴバイクを使った市街地宅配ソリューション、新しいタイプのステアリングシステム、高効率な電動・水素駆動、新しいモビリティコンセプトなど、その他にも多くの新技術を披露しました。

シェフラー記者会見
2023年9月4日(月)11:00~11:20(CEST/中央ヨーロッパ夏時間)
シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドとシェフラーAGオートモーティブテクノロジー最高経営責任者(CEO)のマティアス・ツィンクが、ホールB3のシェフラーショーケースB40およびオンラインライブ配信にてメディア向けに講演しました。シェフラーの記者会見には、VDL Groepのエグゼクティブ・バイスプレジデント、ポール・ファン・ビューレンがゲストとして出席しました。 ビデオ録画(英語)

IAAカンファレンスでのシェフラー

  • 2023年9月6日(水)16:00~16:45、ホールA1メインステージ。
    セッションテーマ 「Towards a Sustainable Automotive Value Chain – Ambitions, Challenges & Collaboration(持続可能な自動車バリューチェーンに向けて ― 大志、課題、そしてコラボレーション)」
    パネリストの1人としてシェフラーAGオートモーティブ・テクノロジー事業部CEOのマティアス・ツィンクが登壇しました。
  • 2023年9月7日(木)15:00~15:45
    ホールA2ビジョナリークラブハウス
    セッションテーマ 「Here to innovate: revolution needs cooperation! Disruptive thinking, new technologies, new vehicle concepts – partnerships as enablers for innovation and change(革新のために ― 大改革には協力が必要だ!破壊的思考、新技術、新しい車両コンセプト – 革新と変革のイネーブラーとしてのパートナーシップ)」
    登壇者はラルフ・ブッセ(mocci | CIP MOBILITY GmbH)、カーステン・ハイネケ(McKinsey Center for Future Mobility)、デニス・ミュラー(Enchilada Franchise AG)、クラウス=ディエター・シリング(シェフラー)

シェフラーとmocciは、ホールA3のIAA Summitで開催された「IAA Experience」でも提携しました。当会場の「サイクリング&マイクロモビリティコース」で、シェフラーの駆動技術を採用したmocciの電動カーゴバイクの試乗もご提供しました。

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発行者: Schaeffler AG / Schaeffler Japan Co., Ltd.
国: 日本

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