CO₂削減効果に優れた駆動およびシャシーシステム シェフラー、上海モーターショー2023で持続可能なモビリティ向け革新的ソリューションを披露

上海

2023年04月18日 | Shanghai / Yokohama

• シェフラーは「上海モーターショー2023」で持続可能なモビリティを推進する革新的技術を披露（ブース 2.2H/2BD005）
• 注目のメイン展示は800V対応電動アクスルや電動モータ、統合型サーマルマネージメントシステムなど電動モビリティ向け製品
• より安全で快適な運転を支援する技術開発にも注力するシェフラーは、インテリジェントメカトロニクスおよびシャシーなどのソリューションも紹介
• シェフラーはお客さまに選ばれるパートナーになることを目指し、中国でのローカライゼーションを強化
  

サステナビリティの重要性が叫ばれる中、運転の自動化や電動化が進み、市場や技術を取り巻く環境は変化しています。そしてこの「変化」が、シェフラーのこれからの成長を促す原動力になっています。自動車および産業機械分野のサプライヤーであるシェフラーは「Energizing the Next Generation」（次世代を動かす）をモットーに掲げ、CO2削減効果に優れた駆動技術や革新的シャシー技術向けの最新部品およびシステムを「上海モーターショー2023」で披露します（ブース2.2H/2BD005）。当社オートモーティブ・テクノロジー事業部CEO（最高経営責任者）のマティアス・ツィンクは「中国の自動車業界は、特に電動および自動運転自動車の分野で急速な進化を遂げています」と述べています。「当社は革新的な製品を総合的に取りそろえており、その先進の技術と現地拠点の増強で、中国は当社にとって極めて大きな可能性を持った市場になっています」。シェフラーは中国で幅広い自動車技術ポートフォリオを提供しており、製造拠点10ヵ所とR&Dセンター2ヵ所でおよそ1万3,000人の従業員を雇用しています。

電動モビリティ向け高効率ソリューション
電動化への移行は世界で加速しています。電動モビリティにおける技術のけん引役となることを目指し、シェフラーは当分野における製品ラインアップを拡大し、開発のスピードアップを図っています。当社が2022年に受注した電動モビリティ関連プロジェクトは総額50億ユーロに上ります。「シェフラーは電動モビリティの分野における体制が戦略的に整っており、量産プロジェクトの受注増加は、当社が正しい方向にあることの裏付けであると考えています」とマティアス・ツィンクは述べています。シェフラーは数十年にわたるパワートレイン開発で蓄積した技術や経験を活かし、自動車のあらゆる電動技術に対応する部品からシステム全体まで、お客さまのニーズにカスタマイズした革新的ソリューションを総合的に提供しています。

上海モーターショーでは、電動モビリティ向けベアリングやアクチュエータ、電動モータ、さらには全電動ドライブトレインシステム向けハイブリッドモジュールまで、多様な電動モビリティ向け製品を披露します。採用が拡大する800V向けアプリケーションでは、斬新かつ革新的なオイル冷却式「3in1」電動アクスルや、800V対応ツインドライブ同軸電動アクスルをご紹介します。ツインドライブ同軸電動アクスルは、最新のSiC（炭化ケイ素）パワー半導体技術を採用し、最大出力600ｋW超、最大ホイールトルク7,200Nm超という極めて高い性能を実現しながら、軸方向長さを600㎜以下に抑えるという超コンパクト設計を達成しています。この他、モータ、トランスミッション、パワーエレクトロニクス、そしてサーマルマネージメントまでを1つのパッケージに収めた「4in1」電動アクスルも会場でご覧いただけます。さらに、高効率電動モータ、燃料電池ソリューション、統合型サーマルマネージメントシステムなども展示しています。1つのシステムとしての統合性をこれまで以上に高めた統合型サーマルマネージメントソリューションは、部品点数の削減とフロー制御の最適化により効率性をさらに向上させることで、電動自動車の航続距離の大幅な延長を実現します。

シャシーアプリケーション向け革新的ソリューション
メカトロニクスとインテリジェントシャシーアプリケーションにおける主要技術を擁するシェフラーは、インテリジェント駆動技術における量産プロジェクトの受注増加を受け、当事業の強化を加速させています。シェフラー初のリアホイールステアリングシステムは、こうした量産プロジェクトの1例です。今年はさらにインホイールモータの量産も中国で始まる予定です。自治体向け小型自動車の製造を手掛けるメーカー3社が、当製品を採用した車両の量産を今後数カ月の間に順次開始します。車両の省スペース化と操作性の向上に圧倒的な効果を発揮する当社のインホイールモータは、自動運転車や未来の都市部モビリティに最適なソリューションです。

この他の注目展示としてご紹介するのがモーターショー初披露となるフォースフィードバックハンドホイールアクチュエータです。メカトロニクス技術を採用した当製品は、従来のステアリングホイールと機械式ステアリングコラムを不要とし、ステアリングシステムに必要なスペースを削減することが可能です。当新技術を採用することで自動（もしくは半自動）運転モードで走行する際には、ステアリングコラムをダッシュボード内に完全に格納することが可能になり、車両のインテリアデザインに新たな可能性を広げます。ステアリングギアにメカトロニクスアクチュエータを使用した、完全なステアバイワイヤ機能を提供するソリューションです。シェフラーブースでは、この革新技術のメリットを体感できる双方向型シミュレータをご用意しています。会場ではさらに、幅広い振動周波数に応じて減衰力を調整し車両のダイナミクスと性能を向上させるメカトロニクス式可変ダンパーシステムもご紹介します。

商用車向けソリューション ― 排気ガス削減、電動化、インテリジェントドライブ
カーボンニュートラル（気候中立）という長期目標を達成するためには、自動車業界、特に商用車部門は複数の大きな課題を解決しなければなりません。こうした商用車が抱える課題に対しシェフラーは、排気ガス削減、パワートレインの電動化、そしてインテリジェントドライブの3つの側面に注目したソリューションを上海モーターショーでご提案します。会場では波巻技術を採用した800V対応電動モータや、800V対応パワーエレクトロニクスシステム、エレクトロハイドロリックステアリングシステムなどをご紹介します。エレクトロハイドロリックステアリングシステムは、商用車のフロントアクスル専用に設計された製品で、油圧ユニットとパワーパックで構成されています。当システムは自動運転レベル2以上の商用車に搭載可能です。今回のモーターショーでは、商用車の自動運転化技術のリーディングプロバイダであるZhijiaと生産提携に関する合意書を締結いたしました。シェフラーはZhijiaが提供する自動運転プラットフォームを採用したトラック向けに、エレクトロハイドロリックステアリングシステムの中国での量産を開始します。 中国の市場とお客さまに真摯に向き合う
1995年よりシェフラーは中国での生産および研究開発拠点の投資を継続的に進め、現在は同国自動車業界における主要サプライヤー、ビジネスパートナーとしての地位を確立しています。このことを裏付けるように、電動アクスルやハイブリッドモジュール、インホイールモータ、インテリジェントステアリングシステムなど革新的製品の量産プロジェクトが中国で増加傾向にあり、ますます多くの受注を獲得しています。シェフラーは中国の拠点強化を継続しており、最近では上海の安亭鎮にR&Dセンター、江蘇省太倉に製造拠点をそれぞれ新設しています。シェフラーグレーターチャイナでオートモーティブ・テクノロジー部門のプレジデントを務めるチェン・シャンビン博士は「中国の自動車業界は電動化やインテリジェントドライブなどの技術で飛躍的な進化を遂げており、大きな可能性を持つ市場となっています」と、述べています。「シェフラーは技術的進化とコスト効率向上の双方を実現する製品開発を念頭に技術革新を行っています。現地生産能力も盤石化を図っており、お客さまのニーズに柔軟に対応し、お客さまに新しい価値を創出する体制を整えています」。

将来の見通しに関する記述等について
本プレスリリースには、将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述には、現実の業績や事業活動が本プレスリリースに含まれる将来の見通しに関する記述で言明・示唆された内容と異なるリスク、不確定性や仮定が本質的に内在しています。こうしたリスクや不確定性、仮定が、ここに記載される事業計画や活動の実際の結果や財務状況に影響を与える恐れがあります。シェフラーは、新たに入手した情報や今後起こりうる事象を元に、これらの将来の見通しに関する記述を公的に更新したり改定したりする義務を負いません。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースが発行された時点でのみ有効ですので、これに全面的に依拠することはお控えください。本プレスリリースに含まれる過去のトレンドや実際に起きた事象に関する記述は、こうしたトレンドや事象が将来的にも継続することを表明するものではありません。シェフラーもしくはその代理人によりなされた、すべての将来の見通しに関する記述は、書面もしくは口頭の伝達手段の別を問わず、上記の注意事項の適用対象といたします。