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電動モータから燃料電池システムまで IAA Transportationでシェフラーが革新的技術を初披露

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商用車向け技術での成長を目標に据えて、シェフラーは今年、ハノーバーで開催されるIAA Transportationに初出展します。写真:シェフラー(Digitas Pixelpark)

2022年09月26日 | Hanover/Yokohama

  • 持続可能なロジスティクス
    シェフラーは商用車の電動化および輸送分野の水素モビリティを促進
  • 未来のトラック用パワートレイン
    燃料電池システムで走行するバンをIAAで実演紹介
  • 自動化
    シェフラーは急成長の自動運転市場向けにシャシーソリューションを開発

シェフラーは今年、輸送・物流業界の世界的な主要展示会であるIAA Transportationに初出展します。トラックやバスは、世界全体での現有車両のうちわずか4%を占めるにすぎませんが、道路輸送における世界のCO2排出量の40%を占めています。またその一方で、輸送・物流需要は増加し続けています。「このことはOEMメーカーやサプライヤーにとって難しい問題であることは明白です。電動化を進展させ、排出量を削減し、かつ自動化・デジタル化のスマートソリューションを開発しなければなりません。シェフラーは、革新的な駆動製品およびシャシー製品を活用して、持続可能なロジスティクスの構築をサポートしています」とシェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは述べています。シェフラーは、75年以上にわたり、輸送・物流業界の信頼できるパートナーとして、世界中の商用車メーカー向けに年間8,000万個以上の軸受の生産を行っています。

未来の商用車は電気自動車に
商用車向けパワートレイン市場は、電動化によって大きく成長することが見込まれます。「シェフラーは、多様な電動駆動ソリューションを提供しており、この分野での大きな成長を目指しています」とシェフラーAGオートモーティブ・テクノロジー事業部CEOのマティアス・ツィンクは述べています。ソリューションの具体例としては、貨物自転車向け電動駆動装置、車両重量7.5トンまでのピックアップトラック用電動ビームアクスル、大型トラック用電動化システム・部品などがあります。来年には、シェフラー初となる商用車向け高性能モータの量産に入る予定です。これと並行して、シェフラーは、電力変換効率97%以上を実現する新型の油冷式モータの開発をすでに進めています。そして、これらモータの各部品の多くは、内製品です。たとえば、セグメント巻や連続ヘアピン巻といった高度で専門的なステータ巻線技術がありますが、このワインディング技術に精通している企業はほんの一握りしか存在しません。シェフラーはそのような数少ない企業の一つであり、こうしたワインディング技術によってますます高性能のモータを生産することが可能となります。

2030年には全商用車の60%がエンジン車、20%がハイブリッド車、20%が電気自動車になるとシェフラーは予測しています。しかし、そのわずか5年後の2035年には、エンジン車のシェアは60%から30%に半減すると見ています。そのとき、電気自動車と燃料電池自動車が市場全体の約40%を占めるようになると予想されます。

燃料電池自動車
商用車向けパワートレインに焦点を当ててシェフラーが注力する技術には水素技術もあります。シェフラーは、最初に燃料電池自動車を導入するのは長距離輸送部門だと考えています。ただ、バンも長距離を走行することが多いため、この技術によってもたらされる恩恵を受けるでしょう。IAA Transportationでシェフラーは、燃料電池を動力とするバンを披露します。バンの電動アクスルおよび燃料電池スタック、ならびにエネルギーマネージメントシステムは自社開発製品で、その開発過程において燃料電池パワートレインのシステムノウハウを拡充してきました。

シェフラーは、合弁会社「イノプレート」を通じて、燃料電池の重要コンポーネントであるバイポーラプレート(BPP)の量産していく予定です。この合弁事業においてシェフラーは、ミシュランとフォルシアが対等出資するシンビオと提携し、燃料電池用バイポーラプレートを量産していきます。イノプレートの設立については、シェフラーおよびシンビオが今年6月に発表しています。規制当局の承認取得後、フランス・アグノーで合弁事業を開始する予定で、高出力密度のバイポーラプレートの生産開始は2024年になる見込みです。

シェフラーは、貨物輸送の脱炭素化をより一層進めるため、軽・大型商用車向けのあらゆる種類のパワートレインシステム・コンポーネントを開発しています。そのため、燃料噴射システム全体の効率向上に貢献する技術も提供しています。燃料消費量や排出量を低減する、商用車向け可変バルブトレインシステムなどがその一例です。さらに、革新的な代替燃料エンジンの技術開発にも取り組んでおり、特にこの技術は、内燃エンジンでの水素燃焼に応用できます。シェフラーの可変バルブトレインシステムは、燃料および混合気形成方式によらず、吸排気工程を非常に正確に制御できるため、高効率化を実現します。

商用車向け自動化ソリューション
シェフラーの商用車向け製品ポートフォリオには、自動運転などに活用されるシャシーソリューションなどもあります。「この分野でも、シェフラーは、今後数年間にわたって勢いを増し続ける成長市場に向け態勢を整えています」とマティアス・ツィンクは述べています。一例として、ステアバイワイヤシステム「Space Drive」が挙げられます。これは、合弁会社シェフラー・パラバン・テクノロジーズが開発したもので、車両のステアリングホイールとステアリングギアを機械的に結合していないシステムです。「Space Drive」を導入することで、車両メーカーにとって新しい設計の可能性が大きく広がります。シェフラーは、トラック、バス、貨物輸送車および物流車両の自動化と遠隔制御を実現し、それによって各車両をより効率的、経済的、安全なものとするために、大規模量産車での使用に向けて体系的にこの技術の開発を進めています。

クラウス・ローゼンフェルドとマティアス・ツィンクのプレス用写真はこちらからご覧いただけます。
www.schaeffler.com/en/group/executive-board

発行者: Schaeffler AG/Schaeffler Japan Co., Ltd.
国: 日本

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