シェフラーがグローバルチェーンドライブ事業の売却を検討

2021年08月11日 | Herzogenaurach / Yokohama

• DUBAGグループがアドバイザーを務めるプライベート・エクイティ・ファンドが、9つの拠点（560名の従業員）の買収を約束
• 新オーナーは潜在的な成長力を活用し、市場での地位を拡大する予定
• シェフラーの旧経営陣は新会社に移籍
• 売却は、シェフラーの自動車技術部門における新技術への注力を強調する

世界的な自動車・産業用サプライヤーであるシェフラーは、チェーンドライブシステムのグローバルビジネスをプライベート・エクイティ・ファンドであるLenbach Equity Opportunities II. GmbH & Co. KG（LEO IIファンド）に売却する契約を締結しました。DUBAGグループは、このファンドに対して包括的なアドバイスと代理交渉を行い、取引を成立させました。このファンドは長期的な投資を目的とした機関投資家により構成されますが、、国際的な競争の中で、高品質なドライブチェーンを提供する世界有数のシステムサプライヤーおよびOEMのパートナーとして、市場での地位をさらに高めることを取引の目的としています。長年の経営経験を持つDUBAGグループは、恒久的なパートナーとして、チェーン事業に長期的なアドバイザリーサポートを提供します。

本取引は2022年前半に完了する予定で、すべての規制当局の承認後、その他の慣習的な条件を満たした後、完了します。シェフラーチェーンドライブシステムSASのフランス事業については、法的に必要な従業員代表との協議が完了後に売却を決定する予定で、両者は、本取引の財務的詳細を開示しないことに合意しています。

チェーンドライブシステムは、乗用車や二輪車等、内燃機関の駆動システムの一部として搭載され、ドライブチェーンに加えて、スプロケット、ガイドレール、テンションシステムなどのコンポーネントが含まれます。中期的には、チェーンドライブシステムのコンポーネント事業をシェフラーの中核事業より対象外となります。

シェフラーグループでは、1986年からチェーンドライブシステム事業を展開しており、現在では約560人の従業員を擁し、世界の主要サプライヤーの一つとなっています。研究開発と生産は、ヨーロッパ、アジア、南北アメリカの9つの拠点で行われています。近年、シェフラーは、工場のグローバルフットプリントの最適化や投資など、効率化を図ることで事業を強化してきました。チェーンドライブシステムは、自動車のOEM製品及びアフターマーケット製品向けに生産されています。

DUBAGグループは、ミュンヘンを拠点とするプライベート・エクイティ・アドバイザリー会社で、LEO IIファンドなどに独占的にアドバイスを提供しています。DUBAGグループは、専属アドバイザーとして、様々な業界において価値創造と長期的発展の可能性を秘めた企業の買収や戦略的再編成を実行し、20年以上にわたるカーブアウト企業のリポジショニングの経験と、オペレーションの専門家からなるハンズオンチームによって、LEO IIファンドのポートフォリオ企業の経営をサポートしています。

「私たちは、従業員を歓迎するとともに、マーカス・オットミューラー博士とそのチームが率いる経営陣を支援し、自動車OEMの独立したリーディングパートナーとして、クラス最高のチェーンドライブシステムの開発・製造に携われることを嬉しく思います。特に、研究開発分野での卓越した知識、顧客の近くにあるグローバルな生産拠点、高度な訓練を受けた意欲的な約560人の従業員は、シェフラーグループとの提携とチェーンドライブ事業への投資を確信させてくれました」と、DUBAGグループの創設者兼パートナーであるミハエル・シューマン博士は述べています。

オートモーティブテクノロジー部門のCEOであるマティアス・ジンク氏は次のように述べています。「チェーン・ドライブ・システム事業は、DUBAGグループとそのプライベート・エクイティ・ファンドという、顧客志向の理想的なパートナーを得ることができました。チェーンドライブシステム事業は、新しい所有者によってより目的意識を持って事業を推進し、さらに発展させることができます。同時に、この一歩で、E-mobilityへの変革を推進していきます。」