リブ接触部を最適化した円筒ころ軸受
総ころ形のINA円筒ころ軸受+ケージ付きFAG円筒ころ軸受=あらゆる用途に適したソリューション
改善できないものはありません。当社は、アキシアル荷重のもとでも軸受寿命を大幅に向上させるTBローラーを開発しました。TBはTorusBallig(トーラス型)の略です。このローラーは端面が特殊なカーブとなっているので、大幅に広い表面積に荷重が分布するようになります。このカーブしたローラー端面によって接触面が拡大するので、接触圧が著しく軽減されます。


新しい設計によるローラー接触の向上
表面圧力が小さくなると、多くの利点があります。
- 標準軸受と比較して、半固定側および固定側軸受の許容アキシアル荷重が1.5倍に増加
- アキシアル荷重による摩擦トルクが最大で50%低減されるため、軸受温度が低下
- 潤滑油膜の形成が向上することで、アキシアル荷重のもとでのローラーの摩耗が大幅に低減
- アキシアル荷重のもとでの軸受の長寿命化

トーラス型の設計の円筒ローラーにより、工場の効率向上、新しい設計可能性、運転費用と保守費用の低減を促進します。

荷重耐性は大きく、摩擦は小さく。TB設計のINAおよびFAG円筒ころ軸受は、標準軸受と比較して、大きなアキシアル荷重のもとでも大幅な高速運転が可能です。
新しいTB設計によるケージ付きFAG大型軸受
全TBシリーズの軸受設計に徹底的な見直しを加えることで、TBローラー本来の長所が十分に発揮できるようになりました。TB設計によるケージ付きFAG円筒ころ軸受は、定評ある分離型M1ケージを用いたタイプ(回転エレメントによってガイド)と、新しいリブガイド式の一体構造のMPAXケージを用いたタイプがあります。この新しい軸受の寸法と公差は、DIN 5412の要件を満たしています。
お客様にとっての利点:
- アキシアル荷重耐性の向上により、新しい軸受支持部コンセプトと設計可能性(ダウンサイジング)を促進
- 低摩擦トルクによる、エネルギー効率レベルの改善
- エネルギー消費量の低減による、ランニングコストの削減
- コストを維持しつつ性能が向上
- 超高速に最適
ラジアル荷重の最大60%のアキシアル荷重
アキシアル荷重のもとで最大50 %低摩擦

以下のシリーズをTB設計でご利用いただけます。
リブガイド式の一体構造のMPAXケージ
当社の一体構造のMPAXソリッド型ブラスケージは、FAGケージタイプMPAとMP1Aをさらに開発したもので、これらのタイプから順次置き換わる予定です。先代モデルよりも衝撃荷重と振動に対する耐久性に優れ、大きな荷重を伴う用途に特に適しています。

MPAXケージの利点:
- ラジアル方向の剛性が大幅に向上
- 堅牢なデザインによる動作寿命の向上
- ラジアル方向の遠心力に対する荷重耐性が向上
- ポケット状コーナーの半径における最大応力の低下
当社の総ころ形のINA円筒ころ軸受は、荷重耐性と剛性に関しては、真に優れた性能を発揮します。しかし、よく知られていないのは、並外れて大きなアキシアル荷重(実にラジアル荷重の最大60 %)に耐えることです。この軸受は、アキシアル荷重のもとでの寿命が大幅に長く、ローラーとリブの接触が改善して摩擦が低減しました。ダウンサイジングとエネルギー効率の向上を考えると、これは魅力的な特徴といえます。
お客様にとっての利点:
- アキシアル荷重耐性の向上により、新しい軸受支持部コンセプトと設計可能性(ダウンサイジング)を促進
- 低摩擦トルクによる、エネルギー効率レベルの改善
- エネルギー消費量の低減による、ランニングコストの削減
- 非常に大きなラジアル荷重に最適
ラジアル荷重の最大60%のアキシアル荷重
アキシアル荷重のもとで最大50 %低摩擦
