作業時間の短縮、リスク低減、整備作業の生産性向上を実現する新修理キット シェフラー、ダブルクラッチ搭載車向けの新修理キットを発表

2025年06月25日 | Frankfurt / Yokohama

• 新修理キット「LuK RepSet 2CT DMF」は、ダブルクラッチとデュアルマスフライホイールを1つのセットに統合し、メンテナンスの効率化を実現
• 2つのコンポーネントを同時に交換することで、費用対効果を高め、将来的な修理リスクを低減
• 高度に設計された部品により、スムーズなギヤチェンジ、摩耗の低減、システム効率の最大化を実現

シェフラーのビークル・ライフタイム・ソリューションズ（VLS）は、最新の駆動システムにおける２つの主要コンポーネントを1つのキットに統合した、業界初となる修理キット「LuK RepSet 2CT DMF」を発表しました。本製品は、デュアルマスフライホイール（LuK DMF）とダブルクラッチ（LuK RepSet 2CT）をセットにしたもので、独立系アフターマーケット向けに特別に開発されています。この新しいペアリングソリューションは修理作業の効率化、安全性の向上、そして耐久性の強化を目的としており、整備現場における作業品質の向上に大きく貢献します。

2つのコンポーネントを統合した修理キット
本キットには、乾式または湿式のダブルクラッチからフライホイール、さらには必要なすべての付属部品に至るまで、修理に必要なすべてのコンポーネントが純正品質で含まれています。デュアルマスフライホイールとダブルクラッチは、フランジを介して接続されているため、同じような摩耗の影響を受けやすくなっています。いずれか一方だけを交換すると、不具合が発生する可能性が高まります。デュアルマスフライホイールとダブルクラッチを同時交換することで、システム性能を向上すると同時に、将来的な修理リスクを大幅に低減させることができます。

この新しい修理ソリューションは、走行性能やトラクションを損なうことなく、スムーズなギヤチェンジを可能にします。さらに、統合されたダンパー技術により、ドライビングコンフォートが一層向上します。シェフラーは、すべての構成部品を高精度でマッチングさせることに拘っており、複数のメーカーの部品を組み合わせた際に起こりがちなリスクを最小限に抑えています。このシナジー効果により、車両の性能が向上し、より安全で信頼性の高い走行が実現されます。

また、新しい梱包ケースは高強度設計のため、重量部品の輸送にも対応しています。

修理ソリューションにおける市場として、整備工場と顧客双方に効率性を提供
シェフラー・ビークル・ライフタイム・ソリューションズのパワートレインシステム製品管理責任者、マイク・エバースは次のように述べています。「LuK RepSet 2CT DMF により、シェフラーは、作業工程を簡素化しつつ顧客満足度を高める、スマートなソリューションを整備工場パートナーに提供します。LuK DMF と LuK RepSet 2CT はいずれも、欧州の整備工場で大きな成功を収めているアフターマーケット製品です。新たに発売する LuK RepSet 2CT DMF は、それらの技術的な強みを融合した製品です。」なお、 LuK DMF および LuK RepSet 2CT はそれぞれ単体でも購入可能です。

VWモデル向けに販売開始
今回の市場導入では、乾式および湿式ダブルクラッチを搭載した一般的なVWモデル向けに、5つの品番が用意されています。さらに多くの車種への適用も現在検討中です。「LuK RepSet 2CT DMF」はすでに販売を開始しています。

注）本プレスリリースは現地時間2025年6月25日にドイツ・フランクフルトにおいて英語で発行されたものの日本語訳です。原文の英文と日本語訳の間で解釈に相違が生じた際には英文が優先します。