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シェフラー2024年第1四半期決算は好調な滑り出し

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2024年05月07日 | Herzogenaurach / Yokohama

  • 為替変動の影響を除いた売上高は約41億ユーロ、特別項目計上前EBITマージンは7.9%で、前年同期と同レベル
  • M&Aによるキャッシュ流出入前のフリーキャッシュフローは季節的要因により1億6,600万ユーロのマイナス(前年同期は7,300万ユーロのマイナス)
  • オートモーティブ・テクノロジー事業部は売上増、ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部は収益良好、ベアリング&産業機械ソリューションズ事業部は売上減
  • 2024年通期業績予想を確定

シェフラーAGは本日、2024年第1四半期の決算を発表しました。為替変動の影響を除いた2024年1-3月期の売上高は40億8,500万ユーロで、前年同期比でほぼ横ばいの結果となりました(前年同期は41億5,200万ユーロ)。事業部を拡大し名称を変更したベアリング&産業機械ソリューションズの売上高は減少しましたが、オートモーティブ・テクノロジー事業部の売上増、ならびにオートモーティブ・アフターマーケット事業を行うビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部の売上増により相殺されています。

オートモーティブ・テクノロジー事業部に属していたベアリング事業部門(BD)は、2024年1月1日からベアリング&産業機械ソリューションズ事業部(以前の名称は産業機械事業部)に移りましたが、再編後のオートモーティブ・テクノロジー事業部の売上高は、恒常為替レートベースで0.8%増とわずかに増加しました。売上増となった主な要因は、電動モビリティ事業部門(BD)とシャシーシステム事業部門(BD)でのプロジェクト増強により販売量が増加したためです。ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部(以前の名称はオートモーティブ・アフターマーケット事業部)においては恒常為替レートベースで売上高は8.6%増加しましたが、ベアリング&産業機械ソリューションズ事業部では市場環境により恒常為替レートベースで売上高は4.1%減となりました。

シェフラーグループ全体として、地域別では、欧州の売上高が恒常為替レートベースで0.4%減少しました。米州地域においては恒常為替レートベースで売上高は4.2%増加しましたが、大中華圏およびアジア太平洋地域では恒常為替レートベースで前年の数値よりそれぞれ3.6%、0.5%下回りました。

2024年1-3月期の特別項目計上前EBITは3億2,200万ユーロ(前年同期は3億3,500万ユーロ)となり、特別項目計上前EBITマージンは7.9%(前年同期は8.1%)となりました。当報告期間においては、主に、グループ全体の棚卸資産の評価額に関する会計上の見積もり変更に関連する正味9,300万ユーロの特別項目が収益に好影響を及ぼしました。特別項目計上後、EBITは4億1,500万ユーロ(前年同期は2億4,400万ユーロ)となり、前年同期比で70.3%増加しました。親会社の株主に帰属する純利益は、2024年第1四半期では2億3,100万ユーロとなり(前年同期は1億2,800万ユーロ)、前年同期比79.7%増と非常に大きく伸びました。

シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは次のように述べています。「厳しい市場環境にもかかわらず、シェフラーグループは2024年に良いスタートを切ることができました。多角的展開を進めるシェフラーの未来は明るいものとなるでしょう。市場環境により産業機械事業では売上減となりましたが、オートモーティブ・テクノロジー事業部およびビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部での収益でうまく補うことができています。2024年通期業績予想について変更がないことを確認しています。」

- Table 1 - Key financials of the Schaeffler Group

オートモーティブ・テクノロジー事業部 ― 電動モビリティ事業部門(BD)で受注高15億ユーロ
オートモーティブ・テクノロジー事業部の2024年1-3月期売上高は、調整後ベースで17億7,000万ユーロとなりました(前年同期は17億7,800万ユーロ)。主にプロジェクトの増強により、恒常為替レートベースでの売上高は0.8%の微増となり、自動車の世界生産台数を上回りました。

世界的に自動車の生産台数が減少しており(-0.8%減)、乗用車と小型商用車の世界生産台数を1.6ポイント上回りました。1

電動モビリティ事業部門(BD)およびシャシーシステム事業部門(BD)においては、恒常為替レートベースでそれぞれ2.2%増、10.0%増となりました。エンジン&トランスミッションシステム事業部門(BD)では、恒常為替レートベースで売上高は0.3%減少しました。

2024年第1四半期の受注高はオートモーティブ・テクノロジー事業部全体で21億ユーロとなりました。このうち15億ユーロは電動モビリティ事業部門(BD)によるものです。

オートモーティブ・テクノロジー事業部において、2024年1-3月期の特別項目計上前EBITは9,300万ユーロ(前年同期は8,700万ユーロ)となり、特別項目計上前EBITマージンは5.3%(前年同期は4.9%)となりました。特別項目計上前EBITマージンが増加した主な要因は、販売量の増加によるものです。

ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部 ― 四半期決算は極めて好調
当報告期間におけるビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部の売上高は6億2,500万ユーロ(前年同期は5億8,100万ユーロ)となり、恒常為替レートベースで8.6%増となりました。販売量が増加したことが主な要因です。また、前年に行った価格改定も売上傾向にプラスの効果をもたらしています。

2024年1-3月期において、ビークル・ライフタイム・ソリューションズ事業部では、すべての地域で売上高が増加しました。最も高い売上高を上げている欧州では、前年比で売上高が恒常為替レートベースで3.7%増でしたが、米州地域および大中華圏ではそれぞれ17.7%増、29.4%増を記録しました。アジア太平洋地域では、2023年末頃に取得したeコマースプラットフォーム「Koovers」が寄与したこともあり、恒常為替レートベースで売上高は11.7%増加しました。

当報告期間の特別項目計上前EBITは、1億900万ユーロ(前年同期は9,000万ユーロ)、特別項目計上前EBITマージンは17.4%(前年同期は15.4%)となりました。特別項目計上前EBITマージンは、主に販売量の増加と価格改定によるプラスの効果が寄与し、増加しました。

ベアリング&産業機械ソリューションズ事業部 ― 特別項目計上前EBITマージンは8.5%
今後シェフラーグループの全ベアリング事業を含むこととなるベアリング&産業機械ソリューションズ事業部の2024年第1四半期売上高は、16億7,700万ユーロ(前年同期の調整後売上高は17億8,700万ユーロ)となり、恒常為替レートベースで売上高は4.1%減少しました。これは主に販売量減少の影響によるものです。

地域別に見ると、欧州では第1四半期の売上高が恒常為替レートベースで5.4%減少しましたが、米州地域では、航空宇宙産業部門およびオートモーティブ・ベアリング部門での売上増が主な要因となり、4.1%増加しました。大中華圏での第1四半期売上高は、恒常為替レートベースで前年同期比9.8%減となり、厳しい市場環境を背景に大幅な収益悪化となりました。特に風力発電産業部門での売上減少が響きました。アジア太平洋地域の第1四半期売上高は、恒常為替レートベースで2.6%減少しました。

ベアリング&産業機械ソリューションズ事業部において、2024年第1四半期の特別項目計上前EBITは、1億4,300万ユーロ(前年同期は1億5,900万ユーロ)、特別項目計上前EBITマージンは8.5%(前年同期は8.9%)となりました。特別項目計上前EBITマージンがわずかに減少した結果となりましたが、これは主に販売量に起因するものです。

Table 2 Key financials by division

季節的要因によりフリーキャッシュフローはマイナス ― CAPEXは前年と同水準
2024年第1四半期では、M&Aによるキャッシュ流出入前のフリーキャッシュフローが、季節的要因により1億6,600万ユーロのマイナスとなりました(前年同期は7,300万ユーロのマイナス)。これは計画事業に関連した資金調達に起因する支払利息の上昇および買入債務の増減といった諸要因によるものです。有形固定資産および無形資産に対する資本的支出(CAPEX)は前年と同水準で2億2,200万ユーロ(前年同期は2億2,100万ユーロ)でした。

親会社の株主に帰属する当期純利益は、79.7%増の2億3,100万ユーロ(前年同期は1億2,800万ユーロ)、特別項目計上前の純利益は1億5,500万ユーロ(前年同期は1億9,500万ユーロ)となりました。無議決権普通株式1株当たり利益は0.35ユーロ(前年同期は0.19ユーロ)で、84.2%増加しました。

シェフラーグループの純金融負債は、2024年3月31日時点で46億1,300万ユーロ(2023年12月31日時点では31億8,900万ユーロ)となっています。特別項目計上前のEBITDAに対する純金融負債の比率は、2023年12月31日時点では1.5倍でしたが、2024年3月31日時点では2.1倍と上昇しました。ギアリングレシオ(株主資本に対する純金融負債の比率)は、109.9%に上昇しました(2023年12月31日時点では81.5%)。シェフラーグループの従業員数は2024年3月31日時点で83,793人となっています。

シェフラーAG最高財務責任者(CFO)のクラウス・バウアーは次のように述べています。「厳しい市場環境は続いていますが、2024年第1四半期においてもシェフラーは安定した収益性を実現しています。」

2024年通期業績予想を確定
シェフラーAGは2024年4月23日に取締役会を開催し、2024年2月20日に発表した2024年通期業績予想が確定されました。

シェフラーグループは引き続き2024年においても恒常為替レートベースで大幅な増収を見込んでいます。同時に、2024年の特別項目計上前EBITマージンは6%から9%になるものと予想しており、また、M&Aによるキャッシュ流出入前のフリーキャッシュフローは3億ユーロから4億ユーロになると見込んでいます。

当社取締役会メンバーのプレス用写真はこちらからご覧いただけます。
www.schaeffler.com/en/executive-board


1 S&P Global Mobility© が提供する内容を含む。[IHS Markit軽自動車生産予測(基本予測)2024年4月]. All rights reserved.

将来の見通しに関する記述等について
本プレスリリースには、将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述には、現実の業績や事業活動が本プレスリリースに含まれる将来の見通しに関する記述で言明・示唆された内容と異なるリスク、不確定性や仮定が本質的に内在しています。こうしたリスクや不確定性、仮定が、ここに記載される事業計画や活動の実際の結果や財務状況に影響を与える恐れがあります。シェフラーは、新たに入手した情報や今後起こりうる事象を元に、これらの将来の見通しに関する記述を公的に更新したり改定したりする義務を負いません。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースが発行された時点でのみ有効ですので、これに全面的に依拠することはお控えください。本プレスリリースに含まれる過去のトレンドや実際に起きた事象に関する記述は、こうしたトレンドや事象が将来的にも継続することを表明するものではありません。シェフラーもしくはその代理人によりなされた、すべての将来の見通しに関する記述は、書面もしくは口頭の伝達手段の別を問わず、上記の注意事項の適用対象といたします。

発行者: Schaeffler AG / Schaeffler Japan Co., Ltd.
国: 日本

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