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シェフラー、堅調な第2四半期を受け2023年通期業績予想を上方修正

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2023年08月02日 | Herzogenaurach / Yokohama

  • 為替変動の影響を除いた2023年上半期のシェフラーグループ売上高は、10.1%増の82億ユーロ(前年同期は75億ユーロ)
  • 特別会計項目を除くEBITマージンは、7.6%(前年同期は6.1%)
  • オートモーティブ・テクノロジー事業部は業績堅調、
    オートモーティブ・アフターマーケット事業部は好業績を継続
    産業機械事業部は収益低下
  • 2023年上半期におけるM&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローは、2,900万ユーロと力強く改善(前年同期は2億400万ユーロのマイナス)
  • ドイツでの構造改革、従業員代表との合意に至る
  • 2023年通期業績予想を上方修正

シェフラーAGは、本日、2023年上半期の中間決算を発表しました。2023年1-6月期のグループ売上高は、82億800万ユーロ(前年同期は75億4,800万ユーロ)となりました。オートモーティブ・テクノロジー事業部およびオートモーティブ・アフターマーケット事業部での販売量増加が主な要因となり、2023年上半期売上高は恒常為替レートで10.1%増となりました。さらに、3つすべての事業部門で価格改定によるプラスの影響が得られ、売上増の後押しとなりました。2023年第2四半期の売上高は、恒常為替レートで9.8%増の40億5,600万ユーロに達しました。(前年同期は37億9,000万ユーロ)

オートモーティブ・テクノロジー事業部での2023年上半期売上高は、3つすべての事業部で受注増となったことにより、恒常為替レートで8.3%増を記録しました。オートモーティブ・アフターマーケット事業部では、2023年1-6月期売上高は、恒常為替レートベースで17.6%増となりました。これは特に、欧州において独立系アフターマーケット事業での販売数量が大幅に増加したためです。産業機械事業部については、2023年初めに買収したエバリックスグループによる収益貢献が大きく寄与し、さらに価格改定によるプラスの影響により、売上高は恒常為替レートで10.6%増となりました。

2023年上半期においては、すべての地域で売上高が増加しました。欧州では、恒常為替レートベースで最も高い伸び率を記録し、売上高は14.0%増加しました。同様に、アジア太平洋地域の売上高は恒常為替レートベースで10.9%増、大中華圏は6.6%増、米州地域は5.6%増で、いずれも前年を上回りました。

2023年1-6月期の特別会計項目を除くEBITは、6億2,500万ユーロ(前年同期は4億5,800万ユーロ)となり、特別会計項目を除くEBITマージンは、7.6%(前年同期は6.1%)となりました。2023年上半期における特別会計項目を除くEBITマージンの上昇は、販売量および販売価格によるプラスの影響が主な要因です。

シェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは、次のように述べています。「シェフラーグループは、2023年第2四半期の厳しい市場環境において、再び好業績を収めることができました。すべての事業部門および地域で売上高が増加しました。全体的に見て、シェフラーの収益は対前年比で大幅に改善しています。2023年第2四半期において、オートモーティブ・テクノロジー事業部とオートモーティブ・アフターマーケット事業部では、恒常為替レートベースで2桁成長を記録して営業利益をさらに改善しており、産業機械事業部の収益低迷を相殺しています」。

Key financials of the Schaeffler Group

オートモーティブ・テクノロジー事業部 ― 営業利益改善
オートモーティブ・テクノロジー事業部の2023年上半期売上高は、48億4,000万ユーロ(前年同期は45億1,400万ユーロ)となりました。主に、すべての事業部で市場主導の需要増により取引高が増加した結果、恒常為替レートベースで8.3%増となりました。さらには、特に価格改定によって、著しいコスト高を大きく転嫁できたため、これが売上にプラスの影響となりました。全体的に、オートモーティブ・テクノロジー事業部の恒常為替レートでの売上高の伸びは、世界の自動車生産動向をわずかに下回るものとなりました。

2023年1-6月期におけるオートモーティブ・テクノロジー事業部の特別会計項目を除くEBITは、2億700万ユーロ(前年同期は9,200万ユーロ)、特別会計項目を除くEBITマージンは4.3%で、前年同期の2.0%を大幅に上回りました。特別会計項目を除くEBITマージンが増加した要因としては、主に、構造改革により支えられた販売価格および販売量のプラスの影響が挙げられます。

オートモーティブ・アフターマーケット事業部 ― 力強い成長とEBITマージン
2023年上半期におけるオートモーティブ・アフターマーケット事業部の売上高は、11億3,100万ユーロ(前年同期は9億7,000万ユーロ)を計上し、恒常為替レートベースで17.6%増となりました。売上高が恒常為替レートベースで増加となった主な要因は、前年同期では販売量が比較的少なかったのに対し、当期では販売量がかなり増加したことによります。加えて、販売価格も売上増に良い影響を及ぼしました。調達コストの上昇分を価格転嫁できたためです。

恒常為替レートベースでの売上増は、特に欧州での17.1%増に牽引されたものです。欧州での売上高が最も高くなりました。大中華圏の売上高は前年同期を上回り、恒常為替レートベースで36.6%増でした。アジア太平洋地域の売上高は恒常為替レートベースで18.1%増、米州地域の売上高は恒常為替レートベースで14.1%増でした。

オートモーティブ・アフターマーケット事業部の特別会計項目を除くEBITは、1億9,200万ユーロ(前年同期は1億2,800万ユーロ)、特別会計項目を除くEBITマージンは17.0%(前年同期は13.2%)となりました。当報告期間における好ましい売上構成による粗利益の増加と販売価格のプラスの影響が主な要因となり、特別会計項目を除くEBITマージンは増加しました。

産業機械事業部 ― EBITマージン低下、対応策に着手
2023年1-6月期における産業機械事業部の売上高は、22億3,700万ユーロ(前年同期は20億6,500万ユーロ)に達し、恒常為替レートベースで10.6%の増加となりました。主に、2023年初めに買収したエバリックスグループによる収益貢献が寄与しました。エバリックスグループによる収益貢献は、産業用オートメーション部門の数字に表れています。加えて、特に販売価格のプラスの影響も売上増の一因となっています。

米州地域では2023年1-6月期売上高が恒常為替レートベースで15.0%増加して最も伸び率が大きく、大中華圏の売上高は恒常為替レートベースで11.4%増加しました。同様に、欧州地域では10.1%増、アジア太平洋地域では5.4%の増加を記録しました。

産業機械事業部において、2023年1-6月期の特別会計項目を除くEBITは、2億2,500万ユーロ(前年同期は2億3,800万ユーロ)、特別会計項目を除くEBITマージンは10.1%(前年同期は11.5%)となりました。特別会計項目を除くEBITマージンが前年同期比で低下した主な要因は、粗利益の減少によるものです。売上構成、さらに移転によるコスト増やその他要因がマイナス影響となりました。これに基づき、また2023年上半期業績予想の修正に関連して、産業機械事業部では、在庫を減らしたりコスト削減策を拡大したりなどして、対応策に着手し始めています。

Key financials by division

フリー・キャッシュ・フロー ― 前年比で大幅改善
2023年1-6月期では、M&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローが2,900万ユーロとなりました(前年同期は2億400万ユーロのマイナス)。2022年上半期と比較して大幅改善となった主な要因は、EBITDAの改善と、運転資金の増大を抑えられたことが挙げられます。

シェフラーグループの最高財務責任者(CFO)であるクラウス・バウアーは次のように述べています。「2023年上半期においては、シェフラーグループの収益性が改善したことが主要因となり、フリー・キャッシュ・フローがプラスとなりました。加えて、在庫や売掛金を効果的に管理することによって正味流動資産を減らすことができました」。

親会社の株主に帰属する2023年上半期純利益は増加して2億6,700万ユーロ(前年同期は2億4,900万ユーロ)、特別会計項目を除いた純利益は3億3,800万ユーロ(前年同期は2億6,500万ユーロ)でした。無議決権普通株式1株当たりの利益は0.41ユーロ(前年同期は0.38ユーロ)となりました。

構造改革 ― 従業員代表と合意
2022年11月、シェフラーAG取締役会は追加の構造改革を採択、発表しました。構造改革計画の対象となるのは、主にオートモーティブ・テクノロジー事業部門内のエンジン事業部、トランスミッションシステムズ事業部、ベアリング事業部、ならびにシェフラーのコーポレート機能です。同計画はシェフラーグループの競争力を確保し、将来の機会を実現するためのもので、ドイツのモールバッハ、インゴルシュタット、ヘルツォーゲンアウラッハの現地工場協議会との間で合意に達しました。その結果、モールバッハ工場は少なくとも2026年末まで、インゴルシュタット工場は少なくとも2027年末まで、操業継続する予定です。また、ヘルツォーゲンアウラッハの施設については、従業員の勤務時間を短縮することで、当面の間は、プロダクトグループの移転を避けることができると考えています。これと並行して、ヘルツォーゲンアウラッハの施設へ投資を行い、注目を集める新製品の開発により適した状況を作り出していきます。オートモーティブ・テクノロジー事業部CEOのマティアス・ジンクは次のように述べています。「当事業部では、シェフラーによるドライブトレイン電動化を最重視する姿勢に合わせ、これに一貫して取り組んでいます。しかし、電動モビリティや新しいモビリティソリューションの技術力だけでは、将来の機会を実現して事業変革を加速させる能力を保つのに不十分です。実際のところ、これには競争力のあるコスト構造が鍵となります。今回現地従業員代表と合意に達したことで、画期的な結果を得ることができました。これは、事業変革の責任を皆で共に背負っていることを示すものです」。
シェフラーグループは引き続き様々な策を講じて、最大で年1億ユーロを節減していく見通しで、その大半は2026年までに達成するものと考えています。
2023年第3四半期には、2,900万ユーロがリストラに関する引当金の一部戻入となる見込みです。

2023年通期業績予想を上方修正
2023年上半期業績を鑑み、2023年7月25日に開催されたシェフラーAG取締役会において、2023年2月27日に発表した通期予想を修正しました。

Guidance 2023

各事業部の業績予想に基づき、シェフラーグループの2023年売上高は恒常為替レートベースで5%~8%増になるものと引き続き予想しています。加えて、2023年の特別会計を除くEBITマージンの見通しを(前回予想で5.5%から7.5%としていたところ)6%~8%と上方修正しました。M&Aによるキャッシュ流出入前のフリー・キャッシュ・フローについては、通期見通しを(2億5,000万ユーロから3億5,000万ユーロの前回予想から)3億ユーロから4億ユーロになると予想しています。

2023年において、オートモーティブ・テクノロジー事業部では、乗用車と小型商用車の世界生産を0~3ポイント上回るものと予想しています。これに基づき、オートモーティブ・テクノロジー事業部の売上高は、恒常為替レートベースで、前年比で緩やかに成長するものと引き続き予想しています。また、当事業部において2023年の特別会計項目を除くEBITマージンについては(前回予想で2%から4%としていたところ)、3%から5%になると予想しています。

オートモーティブ・アフターマーケット事業部の見通しについては、売上高と特別会計項目を除くEBITマージンの両方とも、上方修正しました。2023年において当事業部では、恒常為替レートベースでの売上高が10%~12%増(前回予想5%~7%増)、特別会計項目を除くEBITマージンが14%~16%(前回予想12%~14%)になると予想しています。

産業機械事業部については、2023年通期では、売上高が恒常為替レートベースで6%~8%の増加(前回予想は9%~11%増)、特別会計項目を除くEBITマージンが9~11%(前回予想11%~13%)になるとの見通しです。

「通期業績予想の上方修正は、上半期の好業績を反映したものです」とシェフラーAG最高経営責任者(CEO)のクラウス・ローゼンフェルドは述べています。さらに、次のように述べています。「下半期は厳しい状況となることが予想されますが、現在行っている顧客との交渉に手ごたえを感じており、2023年においても電動モビリティの受注目標を無理なく達成するものと考えています。同時に、すべての兆候は、オートモーティブ・アフターマーケット事業の堅調な傾向が継続することを示しています。また、産業機械事業部については、利益率のマイナス傾向に対して、すでに対応策を取っています」。

当社取締役会メンバーのプレス用写真はこちらからご覧いただけます。
www.schaeffler.com/en/group/executive-board/

1 恒常為替レートベース
2 LVP成長率(乗用車・小型商用車の世界生産台数の伸び率)
3 特別会計項目を除く
4 M&Aによるキャッシュ流出入前
5 S&P Global ©が提供する内容を含む。[IHS Markit軽自動車生産予測(基本予測) 2023年7月] All rights reserved.
6

S&P Global ©が提供する内容を含む。[IHS Markit自動車保有台数(VIO)予測 2023年4月]
All rights reserved.

将来の見通しに関する記述等について
本プレスリリースには、将来の見通しに関する記述が含まれています。将来の見通しに関する記述には、現実の業績や事業活動が本プレスリリースに含まれる将来の見通しに関する記述で言明・示唆された内容と異なるリスク、不確定性や仮定が本質的に内在しています。こうしたリスクや不確定性、仮定が、ここに記載される事業計画や活動の実際の結果や財務状況に影響を与える恐れがあります。シェフラーは、新たに入手した情報や今後起こりうる事象を元に、これらの将来の見通しに関する記述を公的に更新したり改定したりする義務を負いません。これらの将来の見通しに関する記述は、本プレスリリースが発行された時点でのみ有効ですので、これに全面的に依拠することはお控えください。本プレスリリースに含まれる過去のトレンドや実際に起きた事象に関する記述は、こうしたトレンドや事象が将来的にも継続することを表明するものではありません。シェフラーもしくはその代理人によりなされた、すべての将来の見通しに関する記述は、書面もしくは口頭の伝達手段の別を問わず、上記の注意事項の適用対象といたします。

発行者: Schaeffler AG / Schaeffler Japan Co., Ltd.
国: 日本

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