リマニュファクチャリング（再製造）でCO2排出量とコストを削減

2023年07月26日 | Schweinfurt / Yokohama

• シェフラーはころがり軸受の再製造事業をドイツ・ヴッパータールのSchaeffler Industrial Remanufacturing Services AG & Co. KGに集約
• 再製造により貴重な資源を節約し、お客さまの二酸化炭素排出量を削減
• シェフラーはお客さま自身がベアリングの再製造と組付けが行えるよう認証サービスを提供

自動車および産業機械分野におけるグローバルサプライヤーであるシェフラーは、ころがり軸受の再製造技術を体系化し、持続可能なサーキュラーエコノミー（循環型経済）の観点で重要なサービスをお客さまに長年にわたり提供しています。リマニュファクチャリング（再製造）は、分野を問わず貴重な資源を節約し、二酸化炭素の排出を削減します。シェフラーは2022年3月より、地域市場向けのベアリング再製造事業をドイツ・ヴッパータール（Wuppertal）地域に拠点を置くSchaeffler Industrial Remanufacturing Services（シェフラー・インダストリアル・リマニュファクチャリング・サービス） AG & Co. KGに集約いたしました。同時に、シェフラーはヴッパータール市が環境保全とサーキュラーエコノミーの実現に向け推進する地域間連携イニシアチブ「Circular Valley（サーキュラーバレー）」にもステークホルダーとして参加しています。

お客さまに提供するさまざまなオプション
ベアリングの再製造では、お客さまに3つの選択肢をご用意しています。1つ目は、再製造が必要なベアリングをヴッパータールのシェフラーに送付いただきます。再製造完了後にベアリングはお客さまに返却いたします。２つ目は、お客さまのもとへシェフラー社員がお伺いし、ベアリングの取り外し、再製造、そして組付けまでを現地にて行います。３つ目の選択肢は、シェフラーがお客さまに再製造の認証取得の機会を提供し、お客さまご自身で再製造を実施していただきます。

これら３つの選択肢のいずれにおいても、シェフラーは専門家として助言を行い、補助部材や作業用部材、そして交換用部品などの提供を通して、お客さまをあらゆる面からサポートいたします。これにより、新品と同等の高水準の信頼性と長寿命性を再製造品においても実現いたします。

持続可能性と省コスト性
原材料の使用量の削減と省エネ化は、特に原料加工業界でその必要性が非常に高まっています。こうした状況を背景に、シェフラーの再製造サービスを利用するお客さまも増加しています。

ベアリングの再製造は、製品を新たに製造する場合と比べ、原材料を大幅に削減することが可能です。新品のころがり軸受の製造工程で排出されるCO2総量の内、特に内輪／外輪の製造工程が最も大きな割合を占めています。

再製造による原材料の削減効果については、原材料加工用ロールプレスの大手メーカーでの取り組みが好例として挙げられます。当メーカーのメンテナンスチームは、シェフラーからベアリングの再製造に関する資格認証を受けています。

このお客さまが製造するロールプレスには、定期交換が必要な大型自動調心ころ軸受が４つ使用されています。再製造を行うことで、新品のベアリングに交換する場合に比べ、CO2は最大90%、コストは70%削減することが可能です。

持続可能性目標を達成するためのサーキュラーエコノミー
シェフラー・インダストリアル・リマニュファクチャリング・サービス AG & Co. KGは、お客さまにおけるCO2やコストなどの削減可能性を最大限高めるサポートをいたします。CO2排出量が大きい鉱業、鉄鋼／製鉄業、パルプ／製紙業、そして鉄道業など、幅広い業界向けにころがり軸受の再製造サービスを提供しています。