シェフラー、カールスルーエ工科大学とのSHAREプログラム開始から10年の節目を迎える

2023年05月11日 | Karlsruhe / Yokohama

• シェフラーとカールスルーエ工科大学（KIT）はSHAREプログラムの一環として過去10年間、モビリティソリューションを共に促進
• 約80名の研究者が、電動ドライブ、バッテリーエネルギー貯蔵システム、水素技術、自動運転車の分野でプロジェクトに従事
• シェフラー先端研究ハブ（SHARE： Schaeffler Hubs for Advanced Research）の革新的ネットワークは、世界を代表する5つの大学に拡大

自動車および産業機械分野の世界的サプライヤーであるシェフラーは、カールスルーエ工科大学（KIT）にシェフラー先端研究ハブ（SHARE at KIT）を設立しており、同大学との共同研究関係が10年を迎えました。SHARE at KITにて、シェフラーの従業員は、KITの研究者、博士課程の院生、学生たちと協力し、電動ドライブ、バッテリーエネルギー貯蔵システム、水素技術、自動運転車などの分野で研究を行っています。実用化を重視した研究プロジェクトから得られた知見は、新製品の開発に直接活用しています。現在、KITでのSHAREネットワークにおいて、シェフラーの社員、KITの研究者、博士課程大学院生および学生たちの総勢およそ80名が、約20件のプロジェクトに取り組んでいます。こうしたプロジェクトは、公的な資金提供を受けており、他の企業や研究機関とも協働するケースも少なくありません。

150名が参加する記念式典にて、シェフラーAG最高技術責任者のウーヴェ・ワグナーは演説し、次のように述べています。「シェフラーは、革新的な技術によって持続可能なモビリティへの転換を図っています。この目的を達成するためには、カールスルーエ工科大学のような強力なパートナーと共同で実施する応用研究が極めて重要な基盤となります。過去10年間、共同研究を順調に進め、信頼に基づいた関係を構築してきた関係者の皆様方に感謝いたします。我々は共に、先駆的研究を成し遂げてきたのです。」 SHAREプログラムは、シェフラーのイノベーション戦略の重要な柱であり、イノベーションのプロセスを加速させるものです。「アジャイルな環境と研究から得られた結果が推進力となり、イノベーションプロジェクトの成果を迅速に製品化し、最適な品質の製品を大量に市場に投入することができます。」

SHARE at KIT関連では、燃料電池の研究プロジェクトで大きな前進がありました。また、燃料電池用バイポーラプレートを製造および量産する合弁会社「イノプレート」をシェフラーはシンビオと共同で2022年夏に設立しています。

世界に広がるSHAREネットワーク
SHAREは2013年にKITで開設されたのが始まりです。SHAREプログラムは世界に広がり、現在では欧州、アジア太平洋、中国、米州各地の世界を代表する5つの大学で研究が行われています。各SHAREプログラムは、シェフラーの主要な戦略的テーマに焦点を当てており、開発活動は「6+2イノベーションクラスター」に合わせたものになっています。「6+2イノベーションクラスター」とは、エネルギーソリューション、デジタルソリューション、ロボットソリューション、モビリティソリューション、eドライブソリューション、マテリアルソリューションの6つの製品イノベーションクラスターに加えて、先進製造、新製品コンセプトの2つの製品イノベーションクラスターを意味します。

ウーヴェ・ワグナーのプレス用写真はこちらでご覧いただけます。
http://www.schaeffler.com/en/executive-board